感動で涙が…DeepSeekに慰めを求める中国の若者たち―英メディア

Record China    2025年2月16日(日) 19時30分

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14日、環球時報は、中国の若者が自国の大規模AIモデルDeepSeekに「癒やし」を求めていると英メディアが報道したことを紹介する記事を掲載した。写真はDeepSeek。

2025年2月14日、中国メディアの環球時報は、中国の若者が自国の大規模AIモデルDeepSeekに「癒やし」を求めていると英メディアが報道したことを紹介する記事を掲載した。

記事は、英BBCが13日に発表した「DeepSeekが私に感動の涙を流させる」というタイトルの文章を引用している。文章は、28歳の女性・王(ワン)さんが毎晩寝る前に自身の悩みや悲しみをこのDeepSeekに打ち明けていると紹介。その回答はしばしば心に深く響き、時には涙を流すことさえあるとした上で「DeepSeekは素晴らしいアドバイザーであり、物事を異なる視点から見る手助けをしてくれる。私が試した有料カウンセリングよりも優れたサービスを提供している」と王さんが語ったことを紹介した。

そして、1月末に発表されてセンセーションを引き起こしたDeepSeekの成功は中国人の民族的な誇りを刺激すると同時に、王さんのような中国の若者たちにとって心の慰めとなっているようだと評している。

また、DeepSeekのR1モデルには、ユーザーがAIの「思考プロセス」を確認できる機能が備わっていることに言及。AIが感情的な支援を提供する可能性について研究している南カリフォルニア大学の賈楠(ジャー・ナン)教授がAIチャットボットは「人々に『話を聞いてもらえた』と感じさせることができる。なぜなら、生身の人間の話し相手だと往々にして『本当に私の話を聞いているのか』といった疑念が生じるのに対して、AIはすべてちゃんと『聞いてくれる』からだ」と述べたことを伝えた。

文章は、香港中文大学の方可成(ファン・カーチョン)教授が「中国では専門的な心理カウンセリングサービスが深刻な不足状態にある上、利用可能なサービスも高額で手が届かない」と指摘し、AIチャットボットがその空白を埋める役割を果たしているとの認識を示したと紹介。一方で、賈教授は「深刻な精神的健康問題を抱える人々は、こうしたアプリに依存すべきではない。特に医療的な支援を必要とする場合は、専門的な訓練を受けたカウンセラーに相談すべきだ」と警告したことを伝えている。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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