山西省で2000年前の漢代の墓を新たに発見―中国

CRI online    2025年2月15日(土) 10時10分

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山西省の考古研究院はこのほど、太原市小店区鄭村で発見された漢代の墓M2に関する発掘調査の資料を発表しました。

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中国北部に位置する山西省の考古研究院はこのほど、太原市小店区鄭村で発見された漢代の墓M2に関する発掘調査の資料を発表しました。同墓は前漢(紀元前206~8年)を滅ぼした王莽(紀元前45~23年)の時代から後漢(25~220年)初期にかけてのものと推定されており、出土した文化財のうち、「四つの瑞獣(古代中国で動物の長と考えられた霊獣)」が彫刻された装馬具「当盧」が注目されています。

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2022年7~11月、山西省第2人民病院新棟建設事業に合わせて太原市文物保護研究院は太原市南東部の鄭村で、緊急に考古学的調査を実施しました。調査地点は鄭村以北の病院新棟建設エリアにあります。調査の結果、異なる時期の墓23基が整理されました。うちM2の番号付けられた墓は発掘エリアの南西部にある唯一のレンガ室の墓で、ある程度破壊されていますが、陶器、銅器、鉛器、ガラス器などの文化財が出土しました。

M2は北向きで、墓室に通じる道は坂道であり、墓室はレンガ造りとなっています。土坑を掘り、さらにレンガで墓室を築く手法で建造されたものと見られます。墓の穴の四面の壁は形が整っており、墓室との間に黄色の砂を埋めています。M2は墓室に通じる道、門、前室と後室から構成されており、前室の平面図はやや正方形で、後室の平面図は長方形で、夫婦の合葬墓とみられます。

同墓から陶器、銅器、鉛器、ガラス器など15点の副葬品が出土しました。最もユニークなものは鉛で作られた当盧(馬の顔面や額の保護を兼ねた古代の装飾品)です。保存状態が良く、制作技術が優れており、正面には「四つの瑞獣」のうち三つの瑞獣の彫刻が施され、左から順に玄武、白虎、朱雀となっています。背面の両端にはそれぞれ橋形のボタンが鋳造され、上のものは欠けており、下のものは完全に保存されています。

M2から出土した当盧

M2は傾斜した埋葬用通路を持つレンガ室墓で、出土した遺物の組み合わせがより豊富であるものの、具体的な年代を証明できる遺物がなく、他の墓との関係も判明できないため、墓の構造と出土した文化財の特徴から、王莽の時代から後漢初期にかけてのものと推定されています。M2の考古学的調査は、漢の時代における太原周辺の人々の生産・生活様式、工芸技術レベル、思想、埋葬習慣などを深く研究するために重要な情報を提供しています。(提供/CRI

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