中国では伝統的な祝日の春節（旧正月、2025年は1月29日）の連休が明けて以来、全国各地で操業再開が加速し、雇用需要が増えつつあります。各地から他省への労働者募集団が派遣され、労働者ができるだけ早く職場に戻れるよう後押ししています。

中国東部の浙江省金華市の企業25社は中部の四川省巴中市に出向いて1万人以上を雇用する計画です。一部企業は、春節連休中に多くの注文を受けており、現在は労働者の職場復帰を待っているということです。造夢者（浙江）科技の人事部責任者の張君ア（「ア」は女へんに「亞」）さんは受注増について、「昨年に国から補償金が出され、さらに買い替えキャンペーンが催されたことで、今年の注文は爆発的に増加しました」と説明しました。

特に、電子電器、農業機器、新エネルギー自動車などの企業で雇用需要が高まっています。春の耕作準備を控え、高速田植え機や山間部や丘陵部に対応するトラクターを生産する企業によると、新たな注文に対しての納品は6月ごろになります。そのため、生産基地を新設しており、現在は労働者確保が急務とのことです。

浙江星雷和農業装備の朱巧姫人事経理によれば、現在は国による農業機械に対する支援が非常に強化されており、同社は生産能力を前年比で約30％高めており、今年の生産目標は1万台と見込んでいるとのことです。

データサービスを行う聯通数智のビッグデータ分析によれば、春節連休が明けて臨時労働者の職場復帰の速度は鮮明に加速しました。特に旧暦1月8日（2月5日）から旧1月12日（2月9日）までの5日間には、広東省と浙江省では農村部からの労働者がいずれも40％増加しました。西部の陝西省商洛氏丹鳳県では、657人の労働者を長江デルタ地域に送るため、大型バス隊が組織されました。

農村部からの労働者は春節を過ぎてすぐに職場に戻るのではなく、しばらくは家族との団欒（だんらん）を楽しみます。中国では元宵節（旧暦1月15日、2025年は2月12日）に過ぎたことで正月が明けたと見なされるので、今年の場合には人々が12日になってから新たな仕事と生活に意欲を燃やし、農村から都会に向かう労働者の多くも、元宵節が明けたことで職場に戻ることが一般的です。（提供/CRI）