CRI online 2025年2月17日(月) 5時0分
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中国の科学者はシロアリ、アリ、ミミズが土壌の健康を向上させることを発見しました。資料写真。
中国南部の広東省広州市にある中山大学生態学部の储誠進教授らの研究チームが12日付の学術誌「Nature」に発表した論文によりますと、シロアリ、アリ、ミミズなどの土壌無脊椎動物は、土壌の肥沃度を高め、土質を改善し、作物の収量を向上させる生態系機能を持ち、これらの物質は、地球規模の元素循環、物質分解、生物多様性の維持を促進するために重要であるということです。この研究は気候温暖化への対応と生態修復の促進に新たなアイデアを提供するものです。
シロアリ、アリ、ミミズなどの土壌無脊椎動物は、世界中の多くの生態系に広く分布していますが、世界の土壌無脊椎動物の数は人間の活動や気候変動の影響により激減しています。
論文の第一著者である中山大学生態学部ポストドクターの巫東豪氏によりますと、年間平均気温の上昇に伴い、シロアリの土壌呼吸と植物バイオマスへの寄与、ミミズの土壌窒素とリン含有量増加に対する促進作用がいずれも増加しています。一方、アリが土壌の窒素・リン含有量、植物バイオマス、植物生存率に対する促進作用は植物バイオマスの増加とともに減少し、中緯度地域でピークに達します。
このことは、将来の温暖化がシロアリの活動を促進することによって、土壌呼吸と植物の生産性を高める可能性を示唆しており、シロアリによる土壌工学的効果が炭素循環と炭素源・カーボンシンクの動態に与える影響に注意を払う必要があると結論付けています。(提供/CRI)
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