Record China 2025年2月16日(日) 12時0分
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香港メディアの当代中国はこのほど、中国の高速鉄道(写真参照)で、乗客を乗せる始発列車の前に「掃雷車(地雷排除列車)」と通称される列車を運行している状況を紹介する記事を発表した。
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香港メディアの当代中国はこのほど、中国の高速鉄道で、乗客を乗せる始発列車の前に「掃雷車(地雷排除列車)」と通称される列車を運行している状況を紹介する記事を発表した。
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高速鉄道の列車や線路その他の設備の点と検や補修は通常、列車の運行時間帯は避けて深夜の「天窓時間」と呼ばれる時間帯に行われる。そして、作業が確実に行われ、見落としがないかを確認する必要がある。
そのため、鉄道当局は万全を期すため、毎朝最初の列車に乗客を乗せない状態で運行して検証を行っている。この列車の正式名称は「動検確認車」だが、鉄道愛好家の間では「掃雷車」の愛称で親しまれている。「掃雷車」にも列車番号が付けられているが、一般向けの時刻表には記載されていない。
「掃雷車」には運転士や技術者など、職員数人が乗っているだけだ。「掃雷車」に乗る職員にはそれぞれ役割があり、例えば技術者は、列車の走行状態や架線の状態、線路と車両の適合性を点検し、「天窓時間」に行った作業に問題がなかったかを確認し、問題があれば直ちに対応する。
すべてが正常であれば、「掃雷車」は目的地に到着後、営業運転を行う列車番号が割り振られ、旅客を乗せて運行する。ただし、「掃雷車」も営業の一部を担うことがある。中国の高速鉄道では早くから荷物の輸送が重視されてきたが、「掃雷車」が新鮮な食品や医薬品、電子製品などを運ぶこともある。1編成の「掃雷車」は最大で15トンの貨物を輸送でき、荷物を送り届けるのに必要な時間は、総合すれば航空便に匹敵する短さという。また、中国で消費者向けネット通販サイトが大規模な販売促進キャンペーンを行う、11月11日の「双十一(ダブルイレブン)」の時期には、一般的な宅配便の輸送も行って、物流の負担を軽減する役割を果たす。
中国の高速鉄道には、「掃雷車」こと「動検確認車」以外にも、「高速総合検測列車」と呼ばれる、施設検査用の列車がある。この列車の内部は乗客用の座席が並んでいるのではなく、さまざまな高性能の測定や制御用機器が搭載されている。「高速総合検測列車」は日本の新幹線の「ドクターイエロー」と同様に黄色の塗装が施されているために「黄医生(黄色い医者)」といった愛称がある。なお、中国では日本のドクターイエローも、「黄医生」や「黄博士」と呼ばれることが多い。
「黄医生」は数が極めて少なく、2023年時点で中国全国で運用されていた「黄医生」は17編成しかなかった。実際に「黄医生」を目にする機会が極めて少ないのは、日本の「ドクターイエロー」と同様だ。(翻訳・編集/如月隼人)
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