人民網日本語版 2025年2月18日(火) 5時30分
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重慶市潼南区は近年、比較優位を発揮し、自動車リサイクル産業の育成に注力し、自動車アフターマーケットの急速な発展を推進している。
廃車部品を分類・解体し効率的に処理し、廃車の価値を十分に掘り起こす。使用済みバッテリーを段階的に回収し、廃棄バッテリーのリサイクルを実現する。プラットフォームの整備により、業界による統一的で標準化された市場の形成を推進する……。重慶市潼南区は近年、比較優位を発揮し、自動車リサイクル産業の育成に注力し、自動車アフターマーケットの急速な発展を推進している。人民日報が伝えた。
中古市場で一般的に3000元(約6万3000円)で売られている廃車は、重慶市潼南区の中古市場では一般的に4000元(約8万4000円)で販売できる。
この増加分の1000元(約2万1000円)は、現地の自動車リサイクル・解体企業によって生み出されたものだ。価値ある自動車部品のリサイクルにより、企業は廃車の価値を最大化する。
重慶弘喜自動車科技を筆頭に、潼南区は自動車リサイクル産業を積極的に構築し、自動車アフターマーケット市場を発展させている。現在すでに20社以上の自動車再生企業が集まっている。中国各地から毎年10万台以上の廃車がここで検査、解体、再生などのプロセスにより新たな命が吹き込まれている。
潼南区党委員会書記の文天平(ウェン・ティエンピン)氏は、「潼南は成都市と重慶市の2大自動車市場の中間に位置し、両地域からの廃車回収と段階的な利用に適している。自動車産業の急速な発展に伴い、大量の廃車のリサイクルが求められている。潼南はチャンスをつかみ、重慶市の新エネルギー自動車産業チェーンに積極的に参入し、自動車アフターマーケット産業の発展に重点を置いている」と述べた。
新エネルギー自動車の動力バッテリーが現在大量廃棄の時期を迎えている中、その有効な活用法が課題となっている。
潼南区に位置する重慶貝思遠新エネルギーは動力バッテリーの段階的な利用事業に取り組んでいる。同社の生産工場に入ると、使用済み動力バッテリー段階的利用生産ラインで次の段階の製品の試験生産が急ピッチで進められていた。
同社の張宏旺(ジャン・ホンワン)会長は、「新エネ車のバッテリーは『引退』した後、まだ多くの容量が残っているのが一般的で、検査・再生すれば三輪車、農業機械、通信基地局、街路灯などで再利用でき、コストを削減できる。バッテリーの容量が20~30%未満になってからリサイクルする」と述べた。
張氏はある農業機械の前に立ち、次のように計算した。新しいバッテリーを使えば4000元以上かかるが、新エネルギー自動車の使用済み動力バッテリーを使えば2000元余りしかかからない。性能にも大きな違いはなく、高い競争力を持つ。 動力バッテリーの2回目の「引退」後、貝思遠は再度買い取り、解体・処理を行い、リチウム、ニッケル、コバルト、マンガンなどの貴金属を抽出し、資源のリサイクルを実現する。 貝思遠の生産工場の近くでは、新エネルギー動力バッテリー循環科学技術産業パークが急ピッチで建設されているところだ。張氏は「潼南で新エネルギー三電(モーター・バッテリー・電子制御)メンテナンスネットワーク研修センター、新エネルギー完成車精密解体、部品再生、動力バッテリー再生利用など複数の事業を展開し、5G+全リンク型スマート工場を建設し、完全な自動車アフターマーケットエコシステムを構築する。生産開始後の年間生産高は50億元(約1050億円)を見込んでいる」と述べた。
新たな分野に転換し、新たな成長の場を切り開く。潼南区は使用済み動力バッテリーの段階的な利用、廃車の解体、自動車部品の再生産などの分野を巡り、自動車アフターマーケット産業の集積・発展を推進している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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