北京と天津、共同研究開発と成果の実用化を加速―中国

人民網日本語版    2025年2月18日(火) 23時30分

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北京と天津は共同研究開発と成果の実用化を加速している。写真は伏羲九針のスマート輸液ロボット。

腕を水平にし手のひらを下向きにすると、数秒後、手の甲に数本の青い投影線と円形マークが映し出される。伏羲九針智能科技(北京)(伏羲九針)の展示ホールで、スマート輸液ロボットが手の甲の静脈注射箇所をを素早く特定するデモンストレーションを行っていた。伏羲九針の柳絮(ヤン・シュウ)総裁は、「青い線は手の甲の主な血管を示し、円形マークは最適な注射箇所を表している」と説明した。経済日報が伝えた。

最も早く北京大興国際空港臨空経済区(廊坊)に進出した先端医療機器メーカーとして、伏羲九針は「赤外線識別+超音波誘導+力感知動作」の穿刺技術を採用し、「スマート輸液ロボット」の開発に成功した。北京市の複数の医療・介護専門家が研究開発に深く関わり、人工知能(AI)、機械、材料、ビッグデータなどの学際的なスタッフが研究開発の全過程に加わった。

伏羲九針は現在、同臨空経済区で5000平方メートル以上の研究開発センター、生産拠点、医療機器用クリーンルームを建設し、製品の生産と産業化に取り組んでいる。柳氏は、「現在は北京と廊坊の2地域で共同開発と生産構造を形成した。当社は北京・天津・河北の科学研究機関、医療機関、企業との協力をさらに深め、重要技術と製品の研究開発を共同で実施する。スマート輸液ロボットプロジェクトを牽引とし、北京・天津・河北のセンサー製造、ソフトウェア開発、医療機器生産などの産業の川上・川下を誘致する」と述べた。

伏羲九針が位置する臨空経済区は北京市大興区と河北省廊坊市の境界に位置し、北京中心市街地から46キロ、天津中心市街地から80キロ、雄安新区から55キロ離れている。2019年に建設が始まってから、同区は北京・天津・河北協同発展の戦略的チャンスをつかみ、現代ビジネス物流、ヘルスケア、航空・宇宙および先端設備の3本のメイン産業チェーンに焦点を当て、自ら北京・天津と接続し、北京・天津に寄与し、北京・天津に溶け込んでいる。政策とメカニズムのイノベーションの面で企業の発展を支援し、より多くの北京・天津の科学技術成果を実用化に結び付けている。

星河動力商業ロケット先端部品研究開発製造拠点プロジェクトの施工現場で、作業員が鉄筋の結束や鉄骨吊り上げなどの作業を進めていた。北京星河動力航天科技のプロジェクト施工責任者の辛彦武(シン・イエンウー)氏は、「1・2番工場ビルの主体構造の施工が完了し、外装システムを施工中だ。3番オフィスビルの構造工事が完了しており、現在は1階の外壁工事を進めている。同臨空経済区には複数の航空・宇宙及び先端設備製造企業が集結している。この拠点は産業チェーンとサプライチェーンで北京本部と連動し、相互に支え合う関係にある」と述べた。

北京・天津の資源の優位性をより良く活用するため、同臨空経済区はテクノロジー型企業向けに一連の優遇措置を講じている。「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」、国家ハイテク、ユニコーンなどの企業及びその科学イノベーションプロジェクトを厳選し、企業の創業期、成長期、成熟期に応じた的確な支援を提供し、育成支援、サービスプラットフォーム、上場支援、人材誘致などの分野を網羅している。企業が中核技術の開発に集中し、テクノロジー成果の実用化と産業化を加速させるよう働きかけている。

2024年、同臨空経済区における北京・天津技術契約取引額は前年比49.6%増の33億8000万元に達した。北京の非首都機能を分散するプロジェクト33件を引き受け、投資総額は177億8500万元。同臨空経済区党活動委員会委員で管理委員会副主任の王更(ワン・グン)氏は「引き続き非首都機能の分散化を受け入れ、産業移転の受け入れで全面的なマッチングを行い、主体的に北京・天津の優良企業と双方向の交流を進める。企業に相互に支え合いながら協同発展の一体化サービスを提供し、より多くの北京・天津プロジェクトを誘致し、生産を開始する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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