春節に過去最多の延べ23億人超が帰省や旅行、移動が快適に―中国

人民網日本語版    2025年2月19日(水) 13時30分

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中国の春節が無形文化遺産に登録されてから初めて迎えた春運は、交通機関での移動がことのほか活況を呈した。写真は高速鉄道。

中国の春節(旧正月、2025年は1月29日)が無形文化遺産に登録されてから初めて迎えた春運(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)は、交通機関での移動がことのほか活況を呈した。25年の春運に関する統計によると、春節連休の8日間で、社会全体の地域をまたぐ移動者数は延べ23億人を超え、過去最多を記録した。

多くの人が移動した春運の光景の中で、注目すべき変化が三つあった。

移動ニーズ――帰省から観光へ

かつて春運の主な目的は帰省だったが、今では観光と帰省の目的が混在し、一家団らんの郷愁と発展の活力の「協奏曲」が奏でられるようになった。

需要側を見ると、25年の春節には、多くの人が休暇を調整して長期連休を取った。長期連休は、まず帰省し、次に旅行へ行き、最後に仕事や学校に戻るという「各地移動型休暇」を生み出した。こうした「複数段階式」休暇と道路・鉄道・航空交通の連携は、連休中の移動を一層活発化させ、都市と農村の文化観光のさらなる活発化にもつながり、春節消費市場に活力をもたらした。

供給側を見ると、25年の春節には、観光客を引き付けるための新たな取り組みが各地で行われた。山西省では「平遥盛景」ライトショー、ハルビンでは「氷雪大世界」のSNS映えスポット、浙江省では絶技や演劇など新春特別イベントを用意。こうした質の高いイベントを次々と催し、消費シーンを拡充し続けることで、人々の大移動を消費成長の推進力へと加速度的に変えた。

移動体験――「移動」から「快適な移動」へ

遼寧省瀋陽と海南省海口を結ぶ瀋海高速道路では、ドローンが空中を旋回し、「交通誘導員」として機能。重点区間の交通状況を巡回確認すると同時に、車両に秩序ある運転を指示して、スムーズな道路交通を確保した。

広東省の広州南駅では、人々が押し寄せる中でも秩序が保たれた。以前は発券機の前に乗客が長蛇の列をなしていたが、現在ではデジタル電子発券が全面的に普及し、乗客の移動にゆとりが生じた。

紙の切符や磁気切符が顔認証や電子発券に変わるなど、過去数十年にわたり、デジタル技術とスマート技術の追い風を受けて、春運の体験は快適なものへ変化していった。今や駅や空港ではデジタルガイドやスマートリーディングが随所に配置され、一部の道路や料金所では移動ロボットによる充電サポートやドローンによる交通整理が当たり前になりつつある。ビッグデータ、IoT(モノのインターネット)、人工知能(AI)など新技術の導入が加速し、春運の全面的な効率向上を支えている。

移動手段――バイクから自家用車へ

十数年前には、珠江デルタ地域から出発し、国道沿いに広西、貴州、雲南などへとバイクで帰省する「バイク大軍団」が、中国の春運の移動における独特な光景だった。13年の春運期間中、「バイク大軍団」は延べ約110万台のピークに達したが、その後は年々明らかに減少してきた。

今やバイクは「退場」し、自動車が「台頭」している。自家用車を運転して帰省する人が増えており、南北間を行き来し、絶えることのない車の流れが、中国の大地に特別な「春運曲線」を描いている。25年の春節期間には、自家用車による移動が全体の8割近くを占め、全国の高速道路の総交通量は過去最多の4億3600万台に達した。

道路が整備され、移動がスムーズになり、帰省が手軽になったことは、中国のインフラの底力と経済発展の力を浮き彫りにしている。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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