CRI online 2025年2月19日(水) 17時50分
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中国主導の天文観測衛星「天関」が希少なX線連星系を撮影しました。写真は天文観測衛星「天関」の芸術想像図。
中国科学院国家天文台はこのほど、中国初の大視野X線天文観測衛星「天関(Einstein Probe=アインシュタインプローブ)」の研究が新たな進展を遂げ、めったに見られないX線連星系を撮影したと発表しました。
天文観測衛星「天関」に搭載された広視野X線望遠鏡は、近隣の銀河系である小マゼラン雲にある一対の珍しい天体から短時間に発生した高エネルギーX線放射現象を撮影し、搭載されたフォローアップX線望遠鏡を利用して指向性観測を行い、天体が爆発している間の、より詳細なX線情報を取得しました。
この発見は大質量星の相互作用と進化の探求に新たな道を開くもので、「天関」の宇宙で瞬く間に消え去る新たなX線源をとらえる能力を裏付けるものです。この成果は北京時間の19日、『アストロフィジカルジャーナル・レターズ』(The Astrophysical Journal Letters, ApJL)で発表されました。
この特異な一対の天体は、太陽の10倍以上の質量を持つ灼熱(しゃくねつ)の大恒星と、太陽に匹敵する質量を持つ高密度の白色矮星(はくしょくわいせい)から成っています。現在、科学界ではこのような連星系はごくわずかしか発見されていませんが、この特異な連星系の突然のX線バーストから徐々に減衰するまでの全過程を科学者が追跡できたのは今回が初めてです。
「天関」は中国科学院が主導し、欧州宇宙機関、ドイツのマックス・プランク地球外物理学研究所、フランス国立宇宙研究センターが参加する国際協力プロジェクトで、2024年1月に中国西昌衛星発射センターから打ち上げられ、世界の天文学研究を支える重要なX線データを提供しています。(提供/CRI)
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