オープンソース化へ、自動車メーカーが新たなAI大規模モデル競争を開始―中国

Record China    2025年2月21日(金) 8時0分

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18日、第一財経は自動車業界におけるAI大規模モデル競争がオープンソース化の段階に入ったと報じた。写真は吉利汽車。

2025年2月18日、第一財経は自動車業界におけるAI大規模モデル競争がオープンソース化の段階に入ったと報じた。

記事は、階躍星辰(StepFun)と吉利汽車グループが18日、共同開発した「階躍Step」シリーズのマルチモーダル大規模モデル2種類(動画生成モデル「階躍Step-Video-T2V」、音声インタラクション大規模モデル「階躍Step-Audio」)を世界中の開発者に向けてオープンソース化すると発表したことを伝えた。

そして、階躍星辰が23年4月に上海で創業したAI大規模モデル分野のユニコーン企業で、創業者の姜大昕(ジャン・ダーシン)氏はマイクロソフトのグローバル副社長などを務めた経験を持つエンジニアだと紹介。同年から吉利汽車と事前学習モデルや特定分野向け大規模モデル、応用シナリオ設計、エンジニアリング開発などで提携を進めており、今回の協業では吉利がシナリオ設計、モデル評価、エンジニアリング開発を担い、階躍星辰がモデルの事前学習を担当したと解説した。

その上で、今年1月末に登場した中国のAI大規模モデルDeepSeekが世界のAIエコシステムを「オープンソースと普及」へとシフトさせつつある中、吉利もこのトレンドを素早く察知しオープンソース化に乗り出したと指摘。自動車業界におけるAI大規模モデル競争はオープンソース化という新たな段階へと突入したと伝えた。

記事は、自動車メーカーがAI大規模モデル競争に参入する理由の一つは、AIがインテリジェントコックピットや自動運転技術の進化に大きく貢献するためだと説明。吉利と階躍星辰の取り組みを例に挙げ、インテリジェントコックピット分野では、吉利の独自開発による「星睿AI」モデルが「階躍Step-Audio」の活用によって音声コマンドの応答速度を大幅に向上させ、ユーザーの感情を理解したより自然な対話の実現を目指していると伝えた。

また、自動運転分野では、実際の運転映像データを活用して「階躍Step-Video-T2V」を自動運転用のデータ合成ツールとして最適化し、自動運転車に搭載される「星睿AI」モデルがさまざまな路面状況に適応する能力を大幅に高めると紹介した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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