ミャンマーにある犯罪拠点で外国人が特殊詐欺に加担させられているとの報道が注目を集める中、中国国営メディアの央視新聞は21日、「詐欺に関わったとみられる中国人200人余りがタイを経由して20日午後に帰国した」と伝えた。

記事によると、タイを出発した最初のチャーター機は20日午後5時すぎに南京禄口国際空港（江蘇省）に到着した。護送には警察官400人余りを投入。今回の約200人は中国への送還の第一陣で、今後数日のうちに800人余りが順次中国に戻る見通しだ。

記事はこのほか、中国人俳優の王星（ワン・シン）さんの誘拐に関与した中国人10人は15日早朝に送還されているとして、この事件をめぐって踏み込んだ捜査が行われていることを伝えた。

王さんは今年1月、偽のドラマ撮影に誘われてタイに到着した後、ミャンマーとの国境近くで行方が分からなくなり、その後ミャンマー国内で保護された。ミャンマーにだまされて入国し、2～3日間の詐欺訓練を強制されたといい、中国のSNS上では王さんの事件に関与した10人が目出し帽姿で当局者と共に空港の通路を歩く映像に数多くの非難の声が寄せられている。（翻訳・編集/野谷）

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— 中国動画 (@RC00547555) February 21, 2025