CRI online 2025年2月23日(日) 5時0分
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上海市内の復旦大学附属中山病院で18日、世界初の「ノイズゼロ血管造影技術」を用いて、心疾患の患者に対して複雑な手術である経皮的冠動脈インターベンションが行われました。
上海市内の復旦大学附属中山病院で18日、世界初の「ノイズゼロ血管造影(DSA)技術」を用いて、心疾患の患者に対して複雑な手術である経皮的冠動脈インターベンション(PCI)が行われました。
被術者の59歳男性は身長が175センチ、体重は84キロ、肥満度を表すボティマス指数(BMI)は27.4で「肥満」に該当しました。術前検査では、冠状動脈の多くの部位に重度の狭窄(きょうさく)が認められ、高精度のPCIが急務と判断されました。執刀医である葛均波医師は「ノイズゼロDSA技術」を利用して病変部位を正確に特定し、手術を成功させました。葛医師は、中国科学院院士(中国科学アカデミー会員)でもあります。
葛医師は、「ノイズゼロ技術は、PCI分野における画期的な進歩だ。この技術により、画像品質が大幅に向上し、医師と患者双方の放射線被曝リスクがこれまでなかった低水準に抑えられた。手術では、すべて中国製の機器が使われた。これは、1895年のレントゲンによるX線の発見から130年ぶりの飛躍だ」と述べました。
DSAはPCIで広く用いられる医療用画像技術で、X線で人体組織を透過して画像情報を取得します。X線で血管の画像を生成することで、医師は血管の形状や狭窄、閉塞などの病変を確認することができます。
PCIの際にDSAを利用すればX線被曝が避けらず、手術には通常2~4時間が必要であるために医師と患者の双方が浴びるX線の量が過剰になる恐れがありました。業務としてPCIを繰り返す医師にとっては、累計して長時間にわたって散乱するX線にさらされることで脱毛や放射線性皮膚障害、ひいてはガンの発症リスクもあるなどの健康問題が懸念されていました。
従来のDSA装置では、画像化の過程でノイズが発生し、画像の鮮明さに影響が出ていました。しかし「ノイズゼロDSA」技術は画像システムを改善することで、ノイズをほぼ完全に除去し、画質の大幅な向上を実現しました。(提供/CRI)
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