人民網日本語版 2025年2月25日(火) 11時30分
拡大
中国初の1万メートル超科学調査井の掘削が完了した。
(1 / 2 枚)
中国石油天然ガス集団(中国石油)は20日、中国初の1万メートル超科学調査井「深地塔科1井」の掘削がこのほど地下1万910メートルに達し、掘削を完了したと発表した。アジア1位・世界2位の垂直深度を誇る掘削井となり、世界最深のライナーセメンティング、世界最深の電気画像検層、世界最速の1万メートル以上の陸上掘削、アジア最深の垂直掘削、アジア最深の陸上コアリングという五つの工学記録を達成した。人民網が伝えた。
【その他の写真】
中国石油タリム油田の執行董事で党工委書記の王清華(ワン・チンホア)氏は、「深地塔科1井は中国初の地下1万メートルのコアを取得した上、1万メートルの地下に石油・ガスの存在を確認した。これは世界初のことで、中国が深地分野の科学探査で大きく前進したことを示している」と述べた。
深地塔科1井は2023年5月30日に掘削を開始し、地表から地下1万メートルに到達するまで279日、地下1万メートルから1万910メートルに達するまで300日以上かかった。掘削において、深地塔科1井は超重量負荷、井壁の不安定化、工具の故障、地層漏れなどの問題に直面した。特に1万メートル以下では通常のドリルとセンサーが効果を失い、地層の硬度が極限値になり、井内の荷重が665トンにも達した。
タリム油田首席専門家で深地塔科1井責任者の王春生(ワン・チュンション)氏は、「当社内外の企業、科学研究機関、大学と共同で、世界初の陸上1万2000メートル自動化ボーリングマシンや地質工程一体化設計技術などの10の技術を研究開発し、独自化した1万メートル重要中核技術システムを形成することにより、中国の深地掘削シリーズの重要設備、工具、素材の向上をサポートした。深地の極限にチャレンジし、超深層石油・ガス資源の開発に設備的サポートを提供している」と述べた。
科学研究者はコア、岩屑、観測・記録井などの地質サンプルとデータに基づき、アジア初の1万メートル地質断面図を作成した。深地科学探査と石油・ガス開発に一次資料を提供し、地球深部の構造や物質組成、地球の進化、気候変動などの重要な基礎科学問題の研究を支えるものとなる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
Record China
2025/2/24
Record Korea
2025/2/24
Record China
2025/2/24
Record China
2025/2/24
Record Korea
2025/2/23
Record China
2025/2/23
ピックアップ
この記事のコメントを見る