兵役逃れが発覚した台湾の俳優ダレン・ワン（王大陸）が、3月13日に入隊することが明らかになった。

台湾映画「私の少女時代-Our Times-」や中国時代劇ドラマ「狼殿下‐Fate of Love‐」などで知られる33歳の俳優ダレン・ワンにこのほど、兵役回避のブローカーに100万台湾ドル（約464万円）を支払い、心臓疾患の診断書を偽造していたことが発覚。検察署は18日、ダレン・ワンの自宅と居住地を捜索し、関連証拠を押収した。

台湾メディアは24日、ダレン・ワンが3月13日に入隊し、台中の新兵訓練基地でトレーニングを受け、1年間の兵役生活に入ると報道。2022年の人気ドラマ「村裡来了個暴走女外科」の続編への加入が決まっていたが、この不祥事によって降板が決定したとも報じている。

ダレン・ワンについては15年にも専門学校に学籍を置いた兵役逃れが報じられ、当時は「卒業したら直ちに兵役に就く」とコメントしていた。台湾の兵役義務は満19歳～36歳の男性が対象だが、ダレン・ワンは在学生の兵役猶予の最大6年間が過ぎていることが、今回の診断書の偽造につながっている。

台湾の俳優では昨年、シュー・グアンハン（許光漢）が33歳で兵役に就き、高齢入隊と話題になった。潔く兵役生活に入ったシュー・グアンハンとの対比をはじめ、過去に在学生の兵役猶予で話題になった人気芸能人や大物政治家の二世らの話題が、今回のダレン・ワンの件で再び注目されていることを、英BBCなど海外メディアも大きく報じている。（Mathilda）