日本アニメは衰退している?中国ネットで賛否=「日中アニメはもはや別ジャンル」の声も

Record China    2025年2月25日(火) 22時0分

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24日、中国のSNS・微博(ウェイボー)の「日本アニメは衰退している」との投稿に多くの賛否両論が寄せられている。写真は哪吒之魔童閙海。

2025年2月24日、中国のSNS・微博(ウェイボー)の「日本アニメは衰退している」との投稿に多くの賛否両論が寄せられている。

現在、中国の神話を元にしたアニメ映画「哪吒」シリーズの最新作「哪吒之魔童閙海(ナーザの魔童大暴れ)」が大ヒットしており、興行収入(先行上映と前売券を含む)が累計123億元(約2583億円)を超え、世界のアニメ映画の興行収入ランキングで1位になるなど、中国アニメが世界的な存在感を見せ始めている。

微博で322万人以上のフォロワーを持つブロガーは、中国のポータルサイト・NGA玩家社区にこのほど掲載された「日本のアニメ産業は中国にすでに追い越されてしまったのか?」との話題に「日本のアニメはこんなに長く発展し、あれほど多くの有名な監督がいても、ヒットするアニメを1本も作れていないように見える」とのコメントが寄せられたことを引用し、「日本アニメは確かに衰退していっている」と投稿した。

これに対しネットユーザーは、「確かに日本アニメは質がずいぶん下がった」「1990年代や2000年代初期は名作が本当に多かったよね」「アニメ制作にはお金がかかる。今の日本アニメは目に見えて予算が厳しい感じがあるし、脚本も微妙。異世界転生系とか、ライトノベル原作の作品ばかり増えてきているし。アニメ産業全体の規模では日本がまだ強いけど、作品単体で見れば他の国に追い抜かれている部分もあると思う」と日本アニメの衰退に同意するコメントを寄せた。

その一方で、「日本アニメの地位は、まだまだ安定してると思う」「劇場版『鬼滅の刃』は大ヒットだったし、興行収入は日本の総人口の4分の1くらいに相当する額だったよね。日本のマーケット自体が人口の影響で限界があるのは仕方ないけれど、それでもかなりの成功だったと思う」「確かに、昔みたいな神アニメ映画は減ったし、テレビアニメのバリエーションも少なくなった。でも、中国アニメよりはまだ圧倒的に強い。騰訊(テンセント)が作っている作品とか、完全に流れ作業って感じで、数は増えたけれどクオリティーの平均値は微妙」と評価するコメントも寄せられた。

また、「芸術的な視点で見ると、やっぱり宮崎駿監督や大友克洋監督の作品を超えるのは難しいと思う」「日本語はキャラクターの性格を表現するための独特な言い回しが多い。一方、中国語はそういう点ではまだ発展途上かもしれない」との声もあった。

このほか、「中国アニメと日本アニメは、もはや別のジャンルになっている」「中国アニメはずっと3D路線を進んでいて、見る層もすでに日本アニメとは別になっている」「(日本アニメは)昔ほどの勢いはないけれど、それでも毎クール何本かは良作が出てくる。アニメ映画に関しては、最近は中国の方が強い気がする。ただ、2Dと3Dのファン層は違うから、単純に比較はできない。中国のテレビアニメはクオリティーの波が激しくて、最初の数話は面白いのに、途中から微妙になる作品が多い。だったらもう原作小説を読んだ方が良いってなる」など、日本アニメと中国アニメは異なるジャンルであるとし、比較対象ではないとする意見も集まった。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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