Record Korea 2025年2月26日(水) 20時0分
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25日、韓国・デイリーアンは「火災が発生した共同住宅で人命救助にあたった消防士が、玄関の扉を強制的に開けて破損させたとの理由で住民から損害賠償を請求され物議を醸している」と伝えた。写真は韓国の消防車。
2025年2月25日、韓国・デイリーアンは「火災が発生した共同住宅で人命救助にあたった消防士が、玄関の扉を強制的に開けて破損させたとの理由で住民から損害賠償を請求され、物議を醸している」と伝えた。
記事によると、1月11日午前2時52分ごろ、韓国・光州市北区内の共同住宅の2階で火災が発生した。出動した消防士は各部屋を回って住民を避難させ、応答がなかった6部屋については「熟睡しているか、煙を吸って意識を失っている住民がいる」と判断して玄関の扉を強制的に開放。その際に扉とドアロック装置が破損した。
通常、火災により別の部屋が被害を受けた場合は、火災が起きた部屋の住民が賠償する。また、個人で火災保険に加入している場合は保険から保険金が支払われる。しかし2階の住民は死亡し、個人で火災保険に入っている人もいなかった。そのため住民は、消防署に玄関の扉とドアロック装置の修理費用を請求した。修理費用は1部屋あたり約130万ウォン(約13万6000円)で、計800万ウォンに達するという。
これを受け、全国消防安全公務員労組側は「この状況は単純な財政問題にとどまらず、消防士が国民の命を守るために安全に任務を遂行できる環境の必要性を示唆している」との立場を示した。
また、光州市長は「火災現場に入って住民を救助した消防士に修理費を追わせるのは間違っている」「消防士に補償の心配をさせてはならない」などと主張し、「行政で責任を負う」との考えを示しているという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「命を助けてくれてありがとうと泣いて感謝するどころか、金を出せと脅すなんて。命がけで助けた消防士がかわいそう」「こんなことが起きる国は世界で韓国だけでは?」「次また火災が発生しても、何もせず放っておこう」「一刻を争う状況で修理費の心配をしていたら救助活動なんてできない」「修理費用を負担し、出動費用を全額請求すればいい」「保険に入っている人がばかみたい。入っていなければ行政で処理してくれるんでしょ?」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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