オンラインプラットフォームのデータによると、中国のアニメ映画「哪吒之魔童閙海（ナタ2）」の全世界での映画興行収入（前売りおよび海外興収を含む）は、23日までに135億元（約2800億円）を突破し、全世界興行収入ランキングの第8位にランクインしました。これに先立つ18日には、「ナタ2」の興行収入が米国アニメ映画「インサイド・ヘッド2」を上回り、全世界アニメ映画興行収入ランキングの第1位に輝きました。映画の大ヒットは他の関連産業も活性化させています。

映画の中で、ナタの出生地は陳塘関です。これにちなんで河南省西峡の陳塘関遺跡公園では、春節大型連休期間中（1月28日～2月4日）の観光客数が例年同期の3倍となりました。また、四川省宜賓市翠屏山景観区の哪吒行宮では、観光客数が同3倍近く増加しました。「ナタ2」では多くのキャラクターが天津市の方言で吹き替えられており、天津の文化観光部門はこの機会を逃さず、多くの「ナタ」をテーマにした体験ツアーを企画し、観光客数は約30％増加しました。

同時に、映画館のポップコーン容器からさまざまなトレンディーなおもちゃ、縫いぐるみまで、映画は製造業の生産をフル稼働させました。昨年8月、オリジナル玩具メーカーの広東省沃工場文化（東莞）は「ナタ2」の関連商品「座るキャラクター・ミニシリーズ」のプラスチック玩具1万セット、30万個の注文を受けました。「ナタ2」上映後、同社は第2弾の注文を受け、ブラインドボックスシリーズや3C（スマートモバイル端末と組み合わせて使用するスマートウォッチなどの周辺製品）関連シリーズなどの製品が追加され、生産高は1億元（約20億6000万円）と初回注文の500倍に達し、同社の2024年通年の生産高をほぼ上回りました。納期に間に合わせるため、同社は関連企業から2000人以上の作業員を借り受けたとのことです。

不完全な統計によれば、「ナタ2」とコラボレーションしているブランド数は20を超え、トレンディーなおもちゃ、食品飲料、日用品、マタニティー・ベビー用品、自動車、電子製品、出版など多岐にわたっています。最も予想外だった映画「関連商品」は、レンコンです。中国中部の湖北省にある洪湖レンコン事業発展センターの統計によると、旧正月の初日（1月29日）から現在まで、洪湖レンコン関連製品の販売額は前年比46％増の約4億元（約82億5000万円）で、ナタの体を作り直すレンコンの粉は売り切れ状態とのことです。（提供/CRI）