中国メディアの環球時報によると、シンガポールメディアのザ・ストレーツ・タイムズはこのほど、「中国のウエディング業界が人工知能（AI）を導入」とする記事を掲載した。

記事はまず、「中国の大手ウエディングサービスプラットフォームは、テクノロジーに精通した若い世代の需要を満たすためにAIを導入している。AIは中国のウエディング業界に変革をもたらす準備ができている」とし、「AIは人間に取って代わることはないが、人々により良いサービスを提供し、効率性と忘れられないユーザー体験を組み合わせることで業界を再定義するだろう。AIとウエディングの融合は、業務の効率化にとどまらず、創造的可能性を解き放ち、業界全体をよりスマートな方向に導くだろう」とする大手ウエディングサービスプラットフォーム、婚礼紀（Hunliji）の経営者のコメントを紹介した。

記事によると、ウエディング業界は過去5年間、予約数の減少、予算の縮小、マーケティング費用の上昇などの課題に直面してきた。その一方で、新世代のカップルは自分たちのラブストーリーと同じくらいユニークで質の高い結婚式を切望している。

中国では2023年に婚姻登録数が前年比12．4％増の768万組と10年ぶりに増加した。

記事によると、中国は持続可能な人口増加を支援しながら家庭への経済的圧力を軽減することを目指し、「甜蜜経済（スイートエコノミー）」と現代的な結婚文化を促進する一連の政策を導入した。ウエディングサービスと小売りやケータリングとの統合を奨励する政策により、ウエディング業界は経済成長の重要な原動力となっている。Hunlijiの経営者は「イノベーションは進歩の生命線だ。ウエディング業界の未来はユーザー体験にかかっている。そしてAIはそれを次のレベルに引き上げるゲームチェンジャーだ」と語る。（翻訳・編集/柳川）