中国メディアのIT之家は27日、対局に人工知能（AI）を使ったプロ囲碁棋士の秦思玥（チン・スーユエ）二段が8年間の出場停止処分を受けたと報じた。

中国囲棋協会の26日付の発表によると、問題となったのは2024年12月15日に行われた全国囲碁選手権（個人）女子組の対局。審判による対局中の検査で携帯電話の所持や携帯電話上でのAI使用が判明し、会場の映像や現場の審判、棋士、関係者の証言から秦二段が携帯電話を隠し持って対局中に不正行為を行い、規律を軽視したことが証明されたという。

また、事実関係についての聴き取りの際に隠し立てもあったといい、同協会は「状況は深刻だ」と指摘した上で、秦二段に対する段位の剥奪と24年全国囲碁選手権（個人）の成績の抹消、協会とその会員団体が主催または認可するすべての大会と活動への8年間の出場停止処分を決めたことを説明した。（翻訳・編集/野谷）