中国が主導の「高齢者介助ロボット」国際規格が制定―香港メディア

Record China    2025年3月1日(土) 9時0分

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27日、香港メディア・香港01は、中国が主導で高齢者介助ロボットの国際規格を制定したと報じた。

2025年2月27日、香港メディア・香港01は、中国が主導で高齢者介助ロボットの国際規格を制定したと報じた。

記事は、国際電気標準会議(IEC)がこのほど、中国が音頭を取って作業を進めてきた高齢者介助ロボットの国際規格(IEC 63310「インターネットに接続された家庭環境のアクティブ生活支援ロボットの性能準則」)を発表したと紹介。高齢者の生理的および行動的特徴に基づき、各種高齢者向けロボットの製品設計や製造、試験、認証などの基準を示したと伝えた。

また、同規格はインターネットに接続された家庭環境で高齢者が日常生活や健康管理などの面で必要とする支援と特性に焦点を当て、必要な支援レベルに基づいて、ロボットの機能と性能の分類を提案していると説明。可用性や信頼性、バリアフリー、省エネルギー、騒音などの一般的な要求に加え、ロボットが提供する健康状態や緊急時の監視サービス、家族や医療従事者との通信支援、家事を含む多様な活動支援、外出時などの移動支援、情報およびデータ管理機能などに対する技術的要求事項も含まれているとした。

記事は、世界保健機関(WHO)のデータによると、2050年には世界の60歳以上の人口が21億人に、80歳以上が4億2600万人に達する見込みだと紹介。高齢者は加齢に伴って感覚や体力、認知機能などで機能低下や障害を経験することになり、高齢者用ロボットの登場は、社会や家庭の高齢者介護の負担を軽減するだけでなく、高齢者が尊厳を持って独立して質の高い生活を自宅で送ることも支援すると解説した。

さらに、中国は現在ロボット産業において世界的に重要な地位を占めており、特にヒューマノイド(人型ロボット)分野で優れた成果を上げていると指摘。モルガン・スタンレーの報告では、ヒューマノイド分野に関わる上位100社の56%が中国企業であり、世界のヒューマノイド市場における中国のシェアは63%とされたことを紹介した上で「中国が高齢者用ロボットの開発において他国に比べて圧倒的な優位性を持っている」と評した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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