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中国の火星探査機が中・低緯度地域で古代に海洋が存在した証拠を発見しました。
中国科学院空天情報革新研究院によると、同院の方広有研究員が率いる月・火星探査レーダー研究チームは、火星の北半球のユートピア平原南部の、中国の火星探査機「祝融号」が着陸したエリアの地下10~35メートルに多層傾斜堆積構造が存在することを発見しました。この地質的な特徴は地球の海岸堆積物と酷似しており、古代に火星の中緯度低緯度地域に海洋が存在したことを示す最も直接的な、地下にある証拠となります。この成果は北京時間25日に、学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」で発表されました。
火星は地質的特徴、季節の変化、昼夜のリズムが地球に似ていることから、科学者は人類にとっての宇宙への移住の第一選択肢であると見ています。火星北部の低地に広大な海が存在したかどうかについては議論が続いており、その直接証拠を得ることが重要であるとされていました。
中国初の火星探査車「祝融号」は2021年5月15日にユートピア平原南部に着陸しました。探査機には中国科学院空天情報革新研究院が開発した、地下構造および存在する可能性のある水や氷を探査するために使用する火星次表層透過レーダーが搭載されています。
この研究では、古代海洋の重要な証拠を発見しただけでなく、火星でかつて暖かく湿潤な気候が長期間続いていたことが明らかにしており、これは水が液体として存在することができる温度と気圧条件が長期間にわたって整っていたことを意味します。(提供/CRI)
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