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中国では大学入試が実施されるたびに、「カンニング」の手法がハイテク化していることが報じられるが、最近になりネット通販でカンニング用の「ローテクグッズ」(写真)が大量に売れているもようという。
中国では毎年、全国統一大学入試が実施されるたびに、「カンニング」の話題が報じられる。そして、試験での不正の手法が「ハイテク化」していることが注目されている。
試験会場と外部の電波を利用した通信を防止するために、受験生の通信機器の持ち込みは禁止されているが、それでも持ち込む者がいるために、入場時には金属探知機で通信機器を所持していないか確認する。それでも持ち込む者がいるために、試験会場の教室では電波妨害機器を作動させ、さらにはドローンを飛ばして空からも妨害電波を発信するようになった。試験実施側と不正を行う者との間の「ハイテク攻防戦」はエスカレートし続けている。
ところが最近になりネット通販の多くのショップでカンニング用の「ローテクグッズ」が販売されるようになった。中国メディアの楊子晩報によると、「100万点以上を販売」「60万点以上を販売」などと表示しているショップもある。「いいね」の累計は3000万以上に達するとみられるという。
構造は極めて単純で、ペンの中に紙片を巻き込めるようにしているだけだ。紙片を引き伸ばせば書かれている文字を読める。写真を見る限り、細かい文字でびっしりと書けば、かなりの量の情報を記入できそうだ。本人が用いるだけでなくて、解答できた近くの受験者から、「筆記用具を借りる」を口実に、受け取ることも可能だ。寄せられたコメントには「非常に使いやすい」「試験の時に持ち込むのにぴったり」「今日は紙そのものを渡してばれたけど、次はこれを試してみる」などがある。
中国では新学年が秋に始まる関係で、入学試験は6月に実施される。これまでの大学入試で、この「ローテクグッズ」が使われた報道はないようだが、試験実施側としては「ハイテク不正」の防止だけでなく、不正利用できるペンなどへの対策も改めて必要になりそうだ。
中国では現行の刑法などで、国家試験において不正を行った場合には処罰されることを明確にしている。中国の全国統一大学入試は、中央政府・教育部が実施するので、国家試験ということになる。(翻訳・編集/如月隼人)
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