「名探偵コナン」黒の組織の昇進の仕組みを解析―中国メディア

Record China    2025年3月9日(日) 12時40分

拡大

中国のポータルサイト・捜狐に「名探偵コナン」に登場する黒の組織に加入するための条件と昇進の仕組みについて紹介した記事が掲載された。写真は名探偵コナン。

(1 / 2 枚)

中国のポータルサイト・捜狐にこのほど、「名探偵コナン」に登場する黒の組織に加入するための条件と昇進の仕組みについて紹介した記事が掲載された。

その他の写真

記事はまず、「黒の組織は、『名探偵コナン』において霧に包まれた暗黒の帝国であり、そのメンバー構成は常に『能力至上主義』の冷酷な法則に従っている。今回は、一般人ならどのように黒の組織に加入できるのか、組織メンバーの典型的な事例をもとに、加入するのための必要不可欠な条件と昇進の仕組みについて解析する」とした。

その上で、「黒の組織の新メンバー選抜は極めて厳しく、その基準は替えが利かない専門的価値にある。例えば、シェリー(宮野志保/みやのしほ)の場合、18歳という若さでコードネームを与えられたが、それは彼女が家系に受け継がれた生化学研究の才能を持っていたからである。彼女の両親が残したAPTX4869の研究データにより、組織は彼女が何度も規律違反を犯したにもかかわらず、排除することができなかった。このような技術的独占の優位性こそが、組織の加入基準を突破するための重要な要素である」と述べた。

一方、「下層メンバーであるテキーラの末路は、大きな警鐘となる。彼は最終的に取引相手のかばんがすり替えられていていることに気づかず、誤爆によって命を落とした。この出来事は、単一スキルだけを持つ者は、その能力を常に安定して発揮し続けなければならず、たった一度の失敗でも即座に価値を失い、命を落とすことさえあるということを示している。そのため、組織に加入するためには、単に優れた専門技術を持つだけでは不十分であり、情報処理や武器の扱いといった実戦的なスキルも兼ね備えた、総合的な能力が求められる」と論じた。

また、「黒の組織における階層構造は、厳格な能力主義に基づいており、それぞれの層で生き残るための独自の法則が存在する」とした上で、「まず実行層に属するメンバーの典型的な例がウォッカである。彼はしばしば『ジンの部下』と揶揄されるものの、長年にわたり組織の中枢で活動している点を考慮すれば、高度な危機対応能力を備えた実行者であることが分かる。劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』にてオスプレイを操縦して危機的状況から脱出し、日常的な任務でもジンを的確にこなしている。このように実行層へ昇進するためは、絶対的な服従と戦術適応能力が求められるのだ」とした。

続いて、「戦略層の代表的な人物として挙げられるのがジンである。彼の出世の軌跡を分析すると、単なる戦闘能力だけではなく、戦略的思考が不可欠であることが分かる。銃火器の扱い、爆破技術、車両や航空機の操縦といった実践的な能力に加え、彼は三つの重要な資質を備えている。第1に、情報を見極める能力である。例えば、FBIのおとり捜査を瞬時に見抜き、的確な判断を下している。第2に、裏切り者は死ななければならないという組織文化を確立。第3に、キャンティやコルンといった狙撃手をを指揮し、立体的な作戦ネットワークを構築した点である」と言及した。

一方で、「ベルモットはジンとは異なるアプローチで組織内における戦略的位置を確立している。彼女の最大の武器は、卓越した変装技術である。これを駆使し、政財界にまたがる広範なスパイネットワークを構築。彼女の価値は、単純な戦闘力ではなく、『誰が本当に信頼できるのか分からない』という状況を作り出すことで、社会全体に不安を広げる点にある」と説明した。

さらに、「管理層であるラムは、まず技術的な洞察力に優れ、年齢を超えた識別システムの開発を主導した。加えて、戦略的な視点を持ち、羽田浩司(はねだこうじ)事件を画策することで、組織内の権力を刷新した。そして、危機管理能力にも秀でており、工藤優作(くどうゆうさく)の介入後も迅速に行動計画を修正し、組織の存続を図った。このような立場にいる者は、多角的な競争力を築く必要がある。ただの実行力や戦闘力、技術開発能力を持つだけでなく、複雑な政治的駆け引きを操る知略も不可欠である。その地位は、組織に新たな生存戦略を提供し続けられるかどうかによって決まるのだ」と考察した。

名探偵コナン

記事はこのほか、キール(水無怜奈/みずなしれな)とバーボン(安室透/あむろとおる)について「2人の境遇を比較すると、そこには重要な示唆がある。キールは正体が露見し、抹殺される寸前まで追い詰められたが、一方のバーボンは探偵としての能力を高めた結果、彼の存在価値は従来の『潜入捜査員』という枠を超え、表の世界でも自由に活動できるスパイとなった」と言及。「ピスコの悲劇は、ただ任務を遂行するだけでは生き残れないことを示している。彼は重鎮として任務を成功させ、政治家の暗殺を成し遂げたものの、現場に指紋を残したことで証拠を握られ、最終的には消される運命となった。対照的に、バーボンは列車での事件の際に意図的にシェリー(灰原哀/はいばらあい)を逃がしながらも、結果的に組織の不安要素を浮き彫りにしたと評価され、より高い地位を確立した。組織の上層部が求めるのは、単なる任務遂行能力ではなく、危機をチャンスに変える能力なのだ」と強調した。

そして、「ベルモットは何度も命令に逆らって行動しているが、逆にそれが組織にとって役立っているため、重用され続けている。彼女の行動は一見裏切りに見えるが、実際には組織の利益に繋がっている。昇進するためには、単に服従するだけではなく、組織が気づかない『ニーズ』を作り出す能力が重要なのである」と論じた。

記事は、「黒の組織で昇進するためには単なる『道具』としてではなく、組織の支配を超えて、自分自身が『必要な悪』として存在することが求められる。例えば、灰原哀の両親の研究や、若狭留美(わかさるみ)が江戸川コナン(えどがわコナン)を育てることで組織に新たな進化をもたらすように、組織に対して逆に影響を与えなければならない。つまり、組織の支配を受けずに必要不可欠な存在になることが昇進の鍵であり、ベルモットの言葉『われわれは神でもあり悪魔でもある』という考え方がこの昇進のロジックを象徴しているのだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携