ロボットには先端製造業シーンで工場に入って訓練を受けたり、商業サービス分野で「オールラウンド型サービス担当者」になったりしてもらう。北京経済技術開発区（北京亦荘）で28日に行われた発表会で、人型ロボット「天工」が特別な「求人広告」を発表した。それは、北京亦荘でロボットを活用する九つの代表的シーン・機会のリストだった。

北京亦荘はあらゆる分野にまたがる人工知能（AI）都市の建設を加速させている。シーンの建設をより一層支援し、ロボットがあらゆる産業にエンパワーメントすることを推進するため、北京亦荘は今後2年間にロボット1万台以上、50億元（約1000億円）近くに上るエンボディドAIロボットの応用機会を投入する。そのうち1000台以上は人型ロボットを必要とする。先端製造業、教育、造園・水域、産業パーク、ビジネスサービス、医療・ヘルスケア、送電網点検、都市行政管理、コミュニティー・不動産管理――の九つの代表的応用シーンを構築し、亦荘新城のリーディングカンパニーや病院、学校、コミュニティーなどの公共の場を包括的にカバーすることを目指している。

北京亦荘は製造ラインで働くロボットの規模を大幅に拡大する。現在、小米汽車の工場ではすでに産業用ロボットが700台以上稼働しており、スマート製造のトランスフォーメーションと高度化の実現を後押ししている。

九つの代表的シーンを巡り、人型ロボットは北京亦荘でいくつかの仕事を兼業することになる。例えば介護、リハビリテーション、付き添い、家事代行サービスなど医療・ヘルスケア分野での将来を見据えた応用を模索し、ロボットを「オールラウンド型看護師」にする。工場、鉱山、電力などのシーンでは人型ロボットの応用を率先的に推進し、ロボットに「汚い仕事・きつい仕事」を担ってもらう。

北京亦荘は今後、ロボット1万台のイノベーション応用プランの実施過程で、「ロボット＋産業パーク」「ロボット＋都市行政管理」「ロボット＋コミュニティー・不動産管理」「ロボット＋送電網点検」などのシーンにおけるロボットの「求人」を発表し、世界のロボット企業を誘致して北京亦荘におけるデータ収集、実際のシーンでの訓練、大規模な応用の展開を目指すとしている。（提供/人民網日本語版・編集/KS）