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5日、香港メディア・香港01は、「飛行速度が時速2万キロに達する世界初のジェットエンジンを開発した」との情報を紹介する記事を掲載した。
2025年3月5日、香港メディア・香港01は、「飛行速度が時速2万キロに達する世界初のジェットエンジンを開発した」との情報を紹介する記事を掲載した。
記事は、ロシアメディア・スプートニクが他メディアの報道を引用して伝えた情報として、中国科学院の研究者らが北京市にある高度40キロ以上での超音速飛行条件をシミュレート可能な大規模極超音速風洞「JF12」を利用して一連の実験を行い、RP-3標準航空燃油によって持続的な斜め爆轟波(ばくごうは)の実現に成功したと紹介した。
また、このエンジンの燃焼速度は従来の超音速燃焼スクラムジェットエンジンの1000倍に達し、エンジン内部で超高速衝撃波を発生させることで燃料をマイクロ秒単位で燃焼させられると伝えた。
記事はさらに、中国では無人機が光エネルギーを電力に変換するモジュールを搭載して空中で充電を行い、長時間飛行できるシステムを開発したことを合わせて報じている。
なお、2月26日付の観察者網が報じたところによると、中国科学院がJF12を用いて新型斜め爆轟波エンジン(ODE)の高速飛行条件下での実験を行い、従来の超音速燃焼衝撃波エンジンよりも1000倍高速な燃焼速度を実現したこと、超高速衝撃波を利用した自立的な爆震を利用し、燃焼が数マイクロ秒で完了したという。
香港01の報道は「飛行速度が時速2万キロに達する世界初のジェットエンジンを開発した」と伝えているが、観察者網の詳細な報道では「世界初の標準航空燃油で駆動するODEの測定試験に成功した」となっている。また「時速2万キロ」についても、現在中国で研究を進めている極超音速飛行技術で2030年までに目指す速度との位置づけに過ぎない。「中国は時速2万キロの実現に一歩近づく斜め爆轟波エンジンの実験に成功した」というのが実際のところのようだ。(編集・翻訳/川尻)
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