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5日、仏RFIは、昨年行われたパリ五輪のメダル品質問題をめぐり、交換申請がすでに200個以上に達したと報じた。写真はメダル。
2025年3月5日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、昨年行われたパリ五輪のメダル品質問題をめぐり、交換申請がすでに200個以上に達したと報じた。
記事は、パリ五輪では金、銀、銅の各種メダルが合計5084個製造され、美しいデザインのほかにエッフェル塔の原材料から取られた金属が埋め込まれていることで注目を集めた一方で、品質問題も噴出したことを紹介。男子スケートボード・ストリート競技で銅メダルを獲得した米国のニア・ヒューストンが昨年8月にメダルの塗装が剥がれたとして品質の悪さを指摘したほか、競泳男子400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した自国のヨアン・ヌドイ・ブルアール、マクシム・グルセも大会後にメダルの変質を訴えたと伝えた。
そして、メダリストらの訴えに対して新品への交換措置を打ち出していたパリ造幣局が先月28日、これまでにすでに220件の交換申請があったことを明らかにしたと紹介。新しいメダルは、五輪で選手に授与されたものと全く同じデザインである一方、製造工程と保護層の塗布を強化して耐久性を高めているとし、すでにいくつかのメダルが交換されたと伝えている。
さらに、フランス国内メディアの報道によると、この問題をめぐってパリ造幣局の生産・品質管理責任者3人が辞任した、または解任されたと紹介。造幣局内部では選手からのクレームが出る前からすでにメダルの品質に対する懸念が生じていたとした。
記事はこのほか「パリ造幣局の品質問題が最初に発覚したのは大口顧客である華為技術(ファーウェイ)だ。最も敬意を表する従業員に授与するメダルを定期的に発注していたが、2023年10月に社員がメダルのひび割れを発見し、1万2000個以上を返品していた」と紹介。「千年の歴史を誇り、フランス製品質を代表するパリ造幣局がアジアの顧客に欠陥を指摘されたことに対し、多くの人々が悲しんだ」とフランス国内で報じられたことを伝えた。
記事によると、メダル劣化の原因についてはメダルの表面保護に用いられていた六価クロム物質の三酸化クロムがEUで規制の対象となり、規制変更への対応が遅れて代替品の性能に関する検証が不十分だった可能性がメディアから指摘されているという。一方、パリ造幣局はこのメディアに対し、名誉毀損で提訴する可能性も排除しないという姿勢を見せているとのことだ。(編集・翻訳/川尻)
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