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北京市は4月から大容量の電池を搭載した自動運転スマートバッテリーカーを導入する。EVなどの充電困難の問題を緩和する取り組みで、この分野で中国の存在感が増している。
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北京市は4月から大容量の電池を搭載した自動運転スマートバッテリーカーを導入する。車のオーナーはスマートフォンで予約して停車すれば、スマートバッテリーカーがやってくる。電気自動車(EV)などの充電困難の問題を緩和する取り組みで、この分野で中国の存在感が増している。
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中央広播電視総台傘下の中国国際テレビ(CGTN)によると、導入されるのは市西部にある大手鉄鋼メーカーの跡地の首鋼工業パーク、東南部の経済技術開発区の亦荘など。スマートバッテリーカーは研究開発とテストを終えて4月上旬に投入される予定だ。
このスマートバッテリーカーはL4の自動運転のレベルを備えており、高精度のナビゲーション、移動中の蓄電などの技術を活用。充電を必要とする車両の場所に到着すれば直ちに充電を開始することができる。車のオーナーにとっては、充電スタンドを探す手間が省けることになる。
技術研究開発部の責任者の常一龍氏によれば、自動運転スマートバッテリーカーは急速充電機器を搭載。わずか1時間で自動車にフル充電できる。駐車場内全体の位置情報を記憶して各駐車スペースの座標を認識しているため、利用者は駐車位置を入力するだけで、スマートバッテリーカーが到着する。
利用に際しては「城運移動充電」のミニプログラムに登録して「充電予約」のボタンを押せば、充電場所や料金などの情報を入手。スマートバッテリーカーの利用を選択することが可能になる。このバッテリーカーは走行中、通行人や障害物に遭遇すれば停車あるいは回避の対応をする。
研究側はさまざまな利用状況を考慮して、手押し式の充電カーと自動運転スマートバッテリーカーの両方を開発。手押し式の充電カーは古い集合住宅敷地などの手狭な場所、スマートバッテリーカーは高速道路のサービスエリアなど駐車スペースが広い場所に適している。
手押し充電カーは2024年10月に北京市北西部の海淀区など多くの集合住宅地に導入された。利用者がスマホでQRコードをスキャンして充電カーのロックを解除すれば、スタッフが充電カーを利用者の車まで移動させる。利用者はスマホのミニプログラム上で操作することで、充電を開始できるという。
北京市内では完全無人の自動運転タクシーも稼働。「中国のグーグル」と呼ばれる巨大IT企業の百度(バイドゥ)は、北京をはじめとする10以上の都市で自動運転タクシーサービスを展開している。自動運転スマートバッテリーカーの登場は、自動化の分野で中国が世界の先端を走っていることを示した。(編集/日向)
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