拡大
中国で美容ブロガーとして活動する女性が、出産の前日まで妊娠に気付かなかったという。
中国で美容ブロガーとして活動する女性が、出産の前日まで妊娠に気付かなかったという。中国メディアの極目新聞などが5日に伝えた。
当事者のブロガー「婷婷与芃芃」さんによると、ある日、下腹部から大量の出血があったため、翌日に病院で診察を受けたところ妊娠34週であることが判明。出血は破水したことによるもので、その翌日には分娩。羊水汚染があったため最終的に帝王切開で出産した。早産だったためNICU(新生児集中治療室)に入ったが、10日後には無事退院できたという。
「婷婷与芃芃」さんは「妊娠中にも毎月、生理があった。避妊薬も服用していた。以前、妊娠検査をしたが陰性だった」「何の異常も感じなかった。(妊娠中に起こると言われる)つわりや情緒不安定、食欲不振もなかった」などと説明。妊娠中には飲酒、喫煙のほか、バンジージャンプなども行っていたことを明かした。
荔枝新聞の報道によると、出産に関わった江蘇省蘇州市崑山市の中医病院のスタッフは「われわれが把握している情報は、本人が話している内容とほぼ一致している」と話し、事実であると認めた。ただ、極目新聞が後に報じたところによると、「婷婷与芃芃」さん本人に連絡するも返答はなく、中医病院の産科や院内の党事務所の担当者らも「その件については知らない」と回答しているという。
出産直前まで妊娠に気付かないことが実際に起こり得るのか。江蘇省人民医院南医大一附属医院の産科医師で行政副主任の楊娜娜(ヤン・ナーナー)氏は、「婷婷与芃芃」さんがふくよかな体系だったため胎動への感知が低下していた可能性があると指摘。「妊娠に気付かないケースは生理不順の女性に多く見られる。本人は『生理があった』と言っているが、実際は不規則な出血を生理と勘違いした可能性がある」と指摘した。
また、「どんな避妊方法でも100%の保証はない。緊急避妊薬(アフターピル)は妊娠の確率を低減させるものにすぎない」と説明。妊娠検査が陰性だった原因については「まず、検査のタイミングが早すぎると陽性が出ないことがある。通常は性交渉後2週間が経てば確認できる。また、生理不順により受胎が遅れ、体内のhCG値が低く、尿検査で妊娠が確認できなかったことが考えられる」とした。
一方、武漢市第四病院産婦人科主任の黄利紅(ホアン・リーホン)医師は「正常な認識を持つ女性であれば一般に生理による出血か異常な出血かは判別可能。しかも妊娠20週から胎動を感じるはず。胎動は胃腸の動きとはまるで異なる」とし、「これまでの(医師としての)キャリアの中で出産直前まで妊娠に気付かなかった人はいるが、多くは低年齢で意図せず妊娠した女の子か障害を持つ女性で、全体としても少ない」と語った。
また、遼寧省瀋陽市の三甲病院産科副主任の医師も「通常妊娠すると生理が止まるので、これが明らかな兆候になる。胎動は妊婦が感じられないことはほぼない。もし感じないとすればその女性が太っている可能性があるが、実際にはこうしたケースは非常にまれで、理論的にもほぼあり得ない」との見解を示しているという。(翻訳・編集/北田)
Record China
2016/7/12
Record China
2020/1/15
Record China
2025/3/6
Record China
2025/3/3
Record China
2025/2/28
Record China
2025/2/27
ピックアップ
この記事のコメントを見る