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アップルの中国エリアの無料アプリダウンロードランキングで元宝がディープシークを抜き、初めて首位に立ちました。
アップルの中国エリアの無料アプリダウンロードランキングで、中国IT大手テンセント(騰訊)の人工知能(AI)アシスタント「元宝」が3日、中国のスタートアップ企業ディープシーク(DeepSeek)の同名のオープンソース大規模言語モデルを抜き、初めて首位に立ちました。
元宝は自社開発の大規模言語モデル「混元(Hunyuan)」を基盤としたAIアプリで、「DeepSeek-R1」を統合し、文章作成や作画、翻訳、プログラミング、検索、閲読など多岐にわたるタスクをサポートする「万能アシスタント」として位置付けられています。ユーザーは高性能のAI機能を無料で利用できます。
テンセントの元宝の急速な普及の背景には、同社による大規模なプロモーション活動があります。2週間で約2億8100万元(約58億円)を投じて元宝の宣伝が行われ、ダウンロード数が急増しました。さらに、テンセントは元宝の機能を強化しており、2月17日に自社開発の深度思考モデル「Thinker T1」を導入し、ユーザーはより高度なAI体験を享受できるようになりました。また、2月21日に画像解析機能を追加し、ユーザーが送信した画像の内容を分析・解釈することが可能になりました。
ディープシークの登場により、中国のIT企業は投資を加速し、新製品の発表が相次いでいます。これにより、AIアプリの競争が激化しました。これらの製品の多くはオープンソース形式で提供され、無料で使用できますが、将来的に収益化できるかどうかは不透明です。現時点で企業が注力しているのはより多くのユーザーを獲得することで、テンセントはアリババや百度(バイドゥ)などの競争相手よりも一歩先んじています。(提供/CRI)
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