中国では低空経済の発展に伴い、さまざまなドローンだけでなく、人を輸送できる電動垂直離着陸飛行機eVTOLもすでに人々の生活の中に取り入れられています。

今年の「政府活動報告」では、商業宇宙飛行、低空経済など新興産業の安全で健全な発展を推進することが提案されました。

低空経済とは、一般的に垂直高度1000メートル以下、実際の必要に応じて3000メートルを超えない低空の範囲内で、民間の有人・無人航空機を輸送手段とする総合的な経済形態を指します。

全国政協委員で中国航空工業集団の首席技術専門家の呉希明氏は、「安全は、業界関係者、国の管理機関、航空当局が最も重視しているものだ。安全を確保できなければ、われわれの業界は間違いなく前進することができない。これは第一にしなければならないことだ」と強調しました。

中国民航局の予測によりますと、中国の低空経済の市場規模は2025年に1兆5000億元（約30兆7000億円）、2035年に3兆5000億元（約71兆6000億円）に達する見込みです。

これについて全国人民代表大会代表で中国航発湖南動力機械研究所の単暁明チーフエンジニアは、「伝統的な汎用航空動力と燃料動力市場の観点から見ると、2045年までに国内市場の需要は1万7000台に達し、市場価値は約1200億元（約2兆4600億円）に達する」との見通しを示しました。（提供/CRI）