台湾メディアの中天新聞網は7日付で、新千歳空港の保安検査場で警備員として働いていた27歳の男が現地警察に逮捕されたと報じた。男には、30代の台湾人女性の胸を触るなどの不同意わいせつ罪の疑いがもたれている。

被害を訴えた女性は、SNSを通じて状況を説明した。新千歳空港のゲート Dで保安検査を受け、検査ゲートを通過した際に警報が鳴り、検査員からブーツを脱ぐよう求められた後、再びゲートを通過した。検査員が問題ないと意思表示しために手荷物を受け取ろうとしたが、リュックを開けようとしたところ、背後から抱きつかれたという。女性は右胸の乳首をつままれた感じがしたと説明した。

事件発生は2月11日午前7時半ごろで、女性はその場で性被害を訴えて叫んだが、誰も反応しなかったため、14日に台北駐日経済文化代表処札幌分処を通じて通報したところ、北海道警察が捜査を開始した。台北駐日経済文化代表処は、台湾の事実上の大使館として機能している組織だ。

警察は27日に、新千歳空港で警備員として働いていた、北広島市在住の27歳の男を不同意わいせつ罪の容疑者として逮捕した。男は警察の取り調べに対して、「胸を触ったかはよく覚えていない」と容疑を否認しているという。警察は男の詳しい動機や余罪についても捜査を進めている。

同件を紹介したフェイスブックには「AVの見過ぎだ」との投稿が寄せられた。また「汚い日本の犬」「倭国はクズの土地なのに、それでも行くか」と言ったコメントもある。使われている漢字はいずれも、台湾で用いられている旧字体だ。（翻訳・編集/如月隼人）