中国の各都市がエンボディドAI・人型ロボット産業を巡る競争に次々参戦

人民網日本語版    2025年3月10日(月) 22時30分

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中国の各都市がエンボディドAI・人型ロボット産業を巡る競争に次々と参戦している。

北京市は最近、エンボディドAI3年行動計画を発表し、1000億元(約2兆円)級の産業クラスターの立ち上げを目指している。また、浙江省や広東省などもエンボディドAI・人型ロボット産業をサポートする関連政策や計画を打ち出している。

北京市政府新聞弁公室は2月28日に開いた特別記者会見で、「2027年末を目途に、北京市は100件以上のキーテクノロジーのブレークスルーを成し遂げ、世界をリードするソフトウェア・ハードウェアを少なくとも10件生み出す。エンボディドAI1万台の応用を促進し、人民元で1000億単位の産業クラスターを立ち上げることを目指す」ことを明らかにした。

記者会見で発表された「北京エンボディドAIテクノロジーイノベーション・産業育成行動計画(2025-27年)」によると、北京市は技術革新、プラットフォームの下支え、シーンのけん引、エコロジカルの最適化という四つの角度から、エンボディドAIの分野の技術革新と産業発展を促進する計画だ。

春晩(春節<旧正月、今年は1月29日>を祝う中国の国民的年越し番組)で秧歌(ヤンコ踊り)を披露し、大きな注目を集めたロボットを開発した企業がある浙江省は、24年9月にはすでに「浙江省人型ロボット産業革新的発展実施案(2024-27年)」を発表し、省全域の人型ロボット産業の革新的発展促進を加速させるべく、前方視的な計画を制定していた。今年の浙江省政府活動報告は「未来産業の建設を計画し、『AI+』行動を踏み込んで実施し、人型ロボットや量子情報、脳型知能、合成生物学、上空・宇宙情報、低空経済(低空域飛行活動による経済形態)といった新産業と新業態の展開を加速させ、将来の競争において優位性を確保する」という目標を掲げている。

人型ロボットが「集団」で、工場で働くようになっている広東省が今年2月に発表した「広東省現代化産業体系構築2025年行動計画」は、「人型ロボットを含むエンボディドAIを大々的に発展させ、ロボットの脳、手足、ボディー、その他のカギとなる部品をめぐるブレークスルー実現を加速させ、スマートロボットの応用シーンのイノベーションを積極的に促進する」ほか、「高い基準で、省エンボディドAIイノベーションセンターを建設し、ユニコーン企業やテクノロジー型リーディングカンパニー3~5社を誘致または育成する」ことを目標に掲げている。

大まかな統計によると、北京市や上海市、広東省、浙江省、山東省、重慶市を含む10省・市以上がエンボディドAI・人型ロボット産業の発展をサポートする政策を発表しているほか、それらを経済の質の高い発展と産業の高度化を促進する重要な糸口と見なしている。

北京市科学技術委員会、中関村管理委員会の劉衛華(リウ・ウェイホア)副主任は、「汎用AIを実現する重要なルートの一つであるエンボディドAIは、すでにテクノロジーをめぐる競争の新たな重要分野、未来産業に新たな競争の場、経済発展の新たなけん引力となっている」との見方を示す。ロボットが「春晩」でダンスを披露して以降、ロボットが一般家庭でも普及することに対する期待が高まっている。ECプラットフォームで「人型ロボット」と検索すると、「春晩」仕様の人型ロボットがすでに販売されていた。それを開発した宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)の人型ロボット2種類はショッピングサイト・京東で9万9000元(約200万円)と65万元(約1300万円)で発売されたものの、京東の自社運営ストアではすでに完売となっていた。また、「在庫あり」と表示されている店は、それよりも数万元高い価格で販売していた。中古品プラットフォームにはロボットレンタルを取り扱うショップもあり、1日当たりのレンタル料金は1000元(約2万円)から1万元(約20万円)まで幅があった。

北京交通大学中国先端製造業研究センターの朱明皓(ジュウ・ミンハオ)執行主任は、「昨年から優必選(ubtech)や宇樹科技、星動紀元(Robot Era)といった人型ロボット企業が頭角を現し、人型ロボットが発展の波に乗るようになった。新たな応用シーンが生み出され、モデルケースが登場するにつれて、今後、人型ロボットは製造業や医療、物流、消費といった分野で踏み込んで応用され、特に製造業との結びつきにより、人型ロボットのアップデートが加速し、成熟していくだろう」と予想している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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