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11日、中国メディアの中国新聞週刊は、「サッカー中国代表は“担がれて”ワールドカップ(W杯)に出場するのか」と題する記事を掲載した。
2025年3月11日、中国メディアの中国新聞週刊は、「サッカー中国代表は“担がれて”ワールドカップ(W杯)に出場するのか」と題する記事を掲載した。
記事は、先日開かれた国際サッカー連盟(FIFA)理事会の終了間際にウルグアイ理事から2030年W杯の参加チーム数を64に拡大する提案が出され、会場が驚きに包まれたと紹介。この提案には、スペイン、ポルトガル、モロッコの共催で、開会式と最初の数試合はウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチンで開催されるという30年大会において、ウルグアイが自国の存在感を高めたいという思惑があったとの見方が出ていると伝えた。
また、W杯はこれまでに複数回出場枠の拡大を実施しており、FIFAは参加国増加による経済効果を期待していると説明。アジア、アフリカ、オセアニア地域からはおおむね肯定的な意見が聞かれる一方で、もともとチーム数が少ない南米からは予選の意義が薄れるため反対が出る可能性もあるとした。
さらに、コストが最大の焦点になるとも指摘。48チームで行われる26年大会は104試合を40日間かけて実施されることに触れ、64チームになれば試合数はさらに増え、開催国の負担は極めて大きくなるとした。このほか、出場枠が増えることにより全体的な競技レベルの低下が懸念されるほか、選手のけがのリスクが増大する可能性があり、欧州のクラブやリーグからの反対も予想されると伝えた。
記事は続いて、W杯の参加枠拡大が中国にとって持つ意味について考察。まずメリットについて言及し、中国企業にとっては間違いなく大きなビジネスチャンスであり、大会の規模が拡大すれば海外進出を目指す中国企業が国際的な影響力を高める上でプラスに働くとした。また、長年W杯出場を渇望してきた中国代表サポーターにとっても、参加枠の拡大は自国代表が夢の舞台に立つ可能性を高めることになると論じた。
一方で、中国スーパーリーグ関係者からは「たとえ参加枠が64チームに拡大され、アジア枠が12や13に増えたとしても、中国代表が出場できる保証はない」と冷静な意見が聞かれると指摘。ここ数年の国際大会を見るとかつては格下だった国々が力をつけてきており、中国は現在アジア13位まで後退しているほか、実際に今回のW杯予選でもシンガポールやタイに苦戦を強いられており、すでにプレーオフ狙いであることを伝えた。
その上で「出場枠拡大が中国代表にとってチャンスの拡大になるのかは誰にも断言できない。各年代の代表チームがアジアで力をつけ、上位グループに入っていくことこそが、中国サッカー界にとって真の希望となるだろう」と結んだ。(編集・翻訳/川尻)
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