韓国の女優、故キム・セロンさんとの交際が暴露された人気俳優のキム・スヒョンをめぐり、中国SNSの微博（ウェイボー）では「中国で1年間に4億4000万元（約90億円）の広告収入を得ていた」との話題が注目を集めた。

これについて、中国メディアの頭条新聞は「2014年は『キム・スヒョンの年』だった」と記し、韓国SBSが13年12月から放送した大ヒットドラマ「星から来たあなた」に大学講師のト・ミンジュン役で出演したキム・スヒョンに広告のオファーが雪のように舞い込んだと紹介している。

同メディアによると、当時は「どこへ行っても叫び声、人気の爆発ぶりは窒息レベル」「イベントなどの出演料は秒刻みで計算といっても過言ではない」状況で、14年の北京モーターショーでは姿を見せたのはわずか90秒、1万人近いファンに向かって簡単なお辞儀をしてすぐに現場を離れる慌ただしさだった。一方、香港では熱狂的なファンへの対応として主催者側が事前に警備員を手配。結果、キム・スヒョンはコーズウェイベイ（銅鑼湾）にある店に5分滞在しただけだったという。

また、14年3月に収録が行われた江蘇衛星テレビのバラエティー番組「最強大脳」の出演料は300万元（約6100万円）に上ったとのことだが、現在の中国のネットユーザーは「『限韓令』に感謝する」とのコメントを支持するなどしている。

キム・セロンさんは2月16日、ソウル市内の自宅で亡くなっているのが発見され、遺族は今月10日、YouTubeチャンネルを通して「セロンは15歳から6年間、キム・スヒョンと交際していた」「キム・スヒョンと所属事務所がセロンを生活苦に陥れた」などと主張した。これを報じた韓国・ノーカットニュースは「キム・スヒョンは交際説を否定したが、波紋は広がる一方だ」とし、「海外のファンからも批判の声が高まっている」などと伝えていた。（翻訳・編集/野谷）