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中国のポータルサイト・捜狐に「『名探偵コナン』の鈴木園子は最も成功した脇役」と言及した記事が掲載された。写真は鈴木園子。
中国のポータルサイト・捜狐にこのほど、「『名探偵コナン』の鈴木園子は最も成功した脇役」と言及した記事が掲載された。
記事はまず、「『名探偵コナン』の登場人物の中で、最も驚くべき成長を遂げたキャラクターといえば、鈴木園子ではないだろうか。もともと彼女の役割は、主に江戸川コナンたちに事件の舞台を提供することだった。しかし、いざ登場させてみると『お金持ちのお嬢様』という設定が非常に便利だったため、そのまま使いやすいキャラとして残すことになったのだろう」と述べた。
その上で、「園子は物語の中で三つの重要な役割を担っていた。一つ目は毛利蘭の『対照キャラ』であること。園子は恋愛に対して積極的で、幼なじみ同士で恋愛をしている蘭とは対照的なキャラクターになっている。二つ目は『上流社会への入口』としての役割。鈴木財閥の令嬢という立場を生かし、パーティーやリゾート、高級ホテルなど、物語に豪華な舞台を自然に取り入れさせることができる。三つ目は少年探偵団の『スポンサー』としての役割だ。鈴木財閥の財力を活かし、江戸川コナンたちの冒険を支える存在となった」と説明した。
続けて、「特に初期の頃は、こうした『便利キャラ』としての側面が強く、ストーリー上、豪華客船や高層ビルなどが必要になると、園子が登場するのがお決まりのパターンだった。しかし、物語が進むにつれて園子自身のキャラクターも深みを増し、作品とって欠かせない存在へと成長していった。例えば、劇場版『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』では、自ら謎解きに積極的に関わる姿が描かれ、物語を動かす存在へと変化したことがはっきりと示された。また、園子のキャラクターには、現代女性の特質がよく表れている。劇場版『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』では、記憶を失った蘭に『たとえ記憶が戻らなくても私は、一生友達だからね…』と語りかけ、友情の新たな形を見せた」と言及した。
また、「園子の人気は、キャラクターの深みが増すとともに上昇している。例えば、劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』では、前髪を下ろした姿がSNSで話題になった。さらに、劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』では、鈴木財閥の令嬢という立場を生かして物語を動かし、ビジネスエリートとしての一面を見せたことでより人気が高まった。この人気上昇は、制作陣が現代の視聴者の好みに合わせて彼女の魅力を引き出した結果でもある」と論じた。
さらに、「作者自身も、園子というキャラクターが『名探偵コナン』にとって大きな魅力となることを認識し、彼女の『ギャップ萌え』を武器として活用するようになったのだろう。普段の陽気でお気楽な姿と、危機的状況で見せる勇敢な行動の対比が、強いドラマ性を生み出している」と述べた。
そして、「園子は、キャラクターの成功とは登場シーンが多いかどうかに依存するのではなく、そのキャラクターがどれだけ観客の心にリアルな感情を与えられるかが重要だということを証明する存在である。この段階に至ると、鈴木園子というキャラクターはもはや単なる脇役にとどまらず、主役の一員と言っても過言ではない。『名探偵コナン』の数多くのキャラクターの中で、園子の変化は最も大きく、後の成長を経て最も成功したキャラクターであることは間違いない」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)
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