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13日、韓国・マネートゥデイは「東南アジア最大の顧客だったタイ人観光客が急減し、韓国観光業界の悩みが深まっている」と伝えた。写真は韓国。
2025年3月13日、韓国・マネートゥデイは「東南アジア最大の顧客だったタイ人観光客が急減し、韓国観光業界の悩みが深まっている」と伝えた。
記事によると、タイは東南アジアの中で訪韓観光の回復率が低い国の一つ。24年に韓国を訪れたタイ人観光客は約32万人で、コロナ禍前の19年(57万人)の56.7%の水準に過ぎなかった。フィリピン(102.6%)やベトナム(92.4%)と比べても低かった。
韓国観光公社は「入国許可が下りないケースが頻発したことで、タイ国内の訪韓意欲が低下した」と分析した。
記事は「タイ人は韓国に友好的で、訪韓客の低迷は異例のこと」と指摘した。韓国政府の24年の韓流実態調査で、タイはインドネシア、インド、アラブ首長国連邦(UAE)と共に「韓国への好感度が最も高い国」に選ばれている。
訪韓タイ人観光客減少の主な原因としては、電子旅行許可制度(K-ETA)により複雑になった入国手続きと物価の高さが挙げられている。
K-ETAは外国国籍の入国者が韓国に入国する際に事前に登録して入国許可を得る制度。不法滞在者を減らす目的で21年9月に施行されたが、タイ国内では「基準が厳し過ぎる上、1人1万ウォン(約1000円)の手数料も高い」と批判の声が続出し、SNSでは「韓国行かない」のキーワードが流行した。
上昇し続ける宿泊費や飲食費も問題となっており、24年のソウルの物価(住居費除く)は東京より25.1%高いとの調査結果もある。飲食店の平均価格を基準にしてもソウルは1万500ウォンで、東京(8819ウォン)より19.1%高いという。
韓国の観光業界は、タイ人観光客は物理的に距離が近く再訪率が高いため、積極的に誘致に乗り出す必要があると訴えている。韓国を訪れるタイ人観光客が減少している一方で、タイを訪れる韓国人観光客は増えており、観光赤字を解消する必要性も指摘されている。
これを見た韓国のネットユーザーからは「不法滞在者対策で入国審査を厳しくしたことに対して『もう韓国に行かない』と反発しているんでしょ?これは韓国政府を褒めるべきこと」「薬物を持ち込まれるくらいなら来なくていい」「良い現象だ」「われわれもタイには行かないよ」など冷ややかな声が上がっている。
そのほか、「交通費は日本より安いよ」「観光地として魅力がないから来ないのでは」「そもそも韓国の観光地は中国や日本に勝てない。魅力的なのはソウルと済州島だけ」「韓国より日本の方が清潔で市民のレベルも高い。静かで食べものもおいしく、遊ぶところも多い」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
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