日本の女性は「美」にとらわれている?―中国メディア

Record China    2025年3月16日(日) 18時0分

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中国メディアの環球時報は14日、「日本の女性は“服美役”にとらわれている?」と題する記事を掲載した。

中国メディアの環球時報は14日、「日本の女性は“服美役(大衆の美的感覚に迎合するために過度に時間やお金を費やすこと)”にとらわれている?」と題する記事を掲載した。

記事は、春秋時代の晋国の烈士・豫譲の「士は己を知る者の為に死し、女は己を悦ぶ者のために容(かたち)づくる」との言葉を挙げ、「現代でも、己を悦ぶ者のために容づくる(自分を愛してくれる人のために美しく装う)という考えを持つ女性は少なくない」と指摘。東アジア諸国の中でも、日本と韓国の女性は洗練さや美への愛の代表的存在と言える」とし、「では日本の女性は『服美役』にとらわれているのだろうか?」と疑問を投げ掛けた。

その上で、まず「日本人の美意識」に着目。先日、化粧品会社コーセーとコペンハーゲン・ビジネススクールの研究チームが行った研究で、「個性の美しさ」「心や人柄の美しさ」「努力プロセスの美しさ」「人から称賛される美しさ」「周囲と調和する美しさ」といった観点から日本、米国英国、フランス、デンマーク、ドイツ、中国、台湾などの人の美意識を比較したところ、日本人の美的価値観が「社会調和性」に傾いていることが分かったと説明した。

そして、この結果から「日本人は外見の美しさが周囲の環境と調和しているか、他人の期待に応えているかを重視している。言い換えると、日本人は他人と同じであることを重視する美的志向を持っている。これに対して、他国の美的価値観は個性の尊重により傾いており、個人の特徴や独自性が重視されている」とした。

記事は、「『美』とは本来、個人によって異なる主観的な概念であるはずだが、他人と一致することを重視する美的志向の影響を受けて、日本人の美に対する認識には明確な統一性が見られる」と指摘。ファッションやヘアスタイルの流行が色濃く出ることや、整形業界でも理想的な顔立ちがあることなどに触れた。

また、「ドイツの調査会社が行った自分の容姿への満足度に関する調査で、日本は22カ国中最下位となり、多くの人が自分の容姿に劣等感を抱いていることが明らかになった」と言及。執筆者の友人の日本人女性も、中国で生活を始めたばかりの頃、現地の女性の多くがすっぴんで外出することに驚いていたというエピソードを紹介した。

さらに、日本ではこうした「美」に対するプレッシャーが若年層にも広がっているとし、「自分の容姿に自身がない」と答えた10~17歳の割合が9割を超えているほか、美容外科医院では18歳未満の美容整形の相談が増えていると説明。18歳未満で二重まぶたにする手術の相談や施術を受けた患者は2023年に1006人、24年には1072人に上ったこと、中には「一重のせいでいじめられるかもしれない」と6~7歳の子に整形手術を受けさせる親もいることを伝えた。

一方で、23年には女子高校生をターゲットにした美容整形の広告が「ルッキズムや男性優位主義を助長する」と批判の的になったこと、地方の行事や大学のイベントではミスコンテストが廃止されたり、より中身を重視するような審査項目が増えたりしたことも付け加えた。

記事は、「個人や社会が変革に努めている中、『かわいいは正義』といったプレッシャーの下で、いかにして誤った価値観や社会からの圧力に流されることなく理性的な選択をするかということが、多くの人にとって重要な課題となっている」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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