中国メディアの澎湃新聞は14日、「人材不足が中国製造業の海外進出における最大の課題だ」とする記事を掲載した。

記事が取り上げたのは、企業のグローバル人材採用と管理をサポートするPayInOneが、清華大学全球産業研究院や中国の人材サービス会社、北京科鋭国際人力資源と13日に共同で発表した中国製造業の海外進出動向に関する白書。

記事によると、海外進出が必須オプションとなった中国の製造業にとって、人材が最大の課題となっている。白書は「現状では海外進出企業の多くが人材の誘致や獲得効率の面で思うようになっていない」と指摘する。

その背景には、中国製造業の給与水準が相対的に低いため、高いスキルや国際的なバックグラウンドを持つ人材の誘致が難しいことなどがあり、企業は人材の選考と雇用基準のミスマッチというジレンマに直面している。

白書は、正確な位置付け、柔軟な調整、文化融合、テクノロジーエンパワーメントという四つの細心な戦略が、グローバルな人材管理の鍵を解く方法となる可能性があると提言した。

また、グローバル化の深化と科学技術の発展に伴い、人工知能（AI）や自動化技術の応用が加速する中、海外進出企業にとってデジタルトランスフォーメーションとグローバル展開が無視できない戦略的重点となっているとも指摘した。（翻訳・編集/柳川）