台湾在住の中国人インフルエンサーが「武力統一」主張=退去命令受け一転、台湾を称賛―台湾メディア

Record China    2025年3月17日(月) 11時0分

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台湾在住の中国人インフルエンサーが「武力統一」を主張したことで、台湾当局から退去を要求されている。

台湾在住の中国人インフルエンサーが「武力統一」を主張したことで、台湾当局から退去を要求されている。複数の台湾メディアが報じた。

「亜亜在台湾」の名で活動するインフルエンサーの劉振亜(リウ・ジェンヤー)さんは、台湾人の夫と結婚して台湾で生活しているが、TikTokYouTubeなどのSNS上で「なぜまだ(台湾を)武力統一しないのか」「台湾が中国に対抗するのは身の程知らず」「(昨年12月に上海で進水した中国人民解放軍海軍の新型強襲揚陸艦)四川艦の初の功績は台湾の回収であるべき」など、中国が台湾を武力統一することを支持する発言を繰り返した。

これを受け、台湾・内政部移民署は今月11日、劉さんの滞在許可(親族滞在許可)を取り消し、速やかな退去を求めると発表。15日には、「彼女は公然と中国による武力統一を扇動する発言をした。この行為は台湾の主権を消滅させる主張であり、台湾社会において容認できない」と指摘して改めて滞在許可の取り消しを発表したほか、今後5年間の再申請を禁止し、10日以内(今月24日まで)に退去するよう求めたことを明らかにした。従わない場合は強制退去させるという。滞在許可を失うことで、劉さんの台湾での健康保険資格も失効することになる。

台湾メディアのFTNN新聞網によると、こうした事態を受け、劉さんは15日夜にSNSに動画を投稿し、「台湾は私の第2の故郷。台湾の風土や文化の雰囲気はとても温かく親しみを感じさせるものであり、特に健康保険の制度は素晴らしい。私は体が悪いので(健康保険は)安心感がある」「両親がこれまでに2回台湾に訪れたことがあり、滞在は数カ月だけだったが台湾に非常に良い印象を持ち、中国本土に戻った後も親戚や友人に台湾の素晴らしさをよく語っていた」などと一転して台湾を称賛する発言を行った。また、一部で出ている「(台湾人夫との結婚は)偽装結婚」という疑惑についても否定した。

劉さんは、移民署の職員が15日に直接文書を届けに来たことを明かし、「10日以内に出国するよう命じられたことに対して非常に恐怖を感じている」と訴えた。また、退去を命じられたことで子どものための予定が完全に狂ってしまったとしたほか、子どもと引き離されるのは非常につらいとも吐露。「台湾を離れるにしても潔白な状態で去りたい」とし、引き続き「誤解」を解きたいとの考えを示したという。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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