フフホト市が育児支援政策発表、第3子以上の場合10万元支給―中国

人民網日本語版    2025年3月17日(月) 22時30分

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フフホト市が育児支援政策を発表した。写真はフフホト市。

内モンゴル自治区フフホト市衛生健康委員会が13日に発表した「人口集中を働きかけ、人口の質の高い発展を促進することに関する実施意見」には、育児支援プロジェクトの実施細則及びサービスの流れについて規定が記されている。今年3月1日から、条件を満たす家庭で1人目の子供が生まれた場合、育児支援として一括で1万元(約20万円)が支給される。2人目の子供が生まれた場合、子供が5歳になるまで1年に付き1万元、計5万元(約100万円)が支給される。3人目以上の子供が生まれた場合、子供が10歳になるまで1年に付き1万元、計10万元(約200万円)が支給される。

フフホト市衛生健康委員会の楊鍾副主任によると、同委員会は「結婚・出産」から「育児」、「託児」に至るまで、全ての過程をサポートする一連の支援政策を打ち出した。

「結婚・出産」の段階を見ると、新婚の夫婦は、無料で健康診断を受けることができるほか、適切な無痛分娩、生殖補助医療などが医療保険の適用範囲に組み込まれている。「育児」の段階を見ると、呼和浩特市で生まれた新生児は、聴覚スクリーニング、遺伝性代謝疾患スクリーニング、安全な投薬に関するスクリーニングを無料で受けることができる。3月1日以降に生み、子供の戸籍を届け出た出産後の女性には、1人当たり1日1杯のミルクが1年間無料で提供される。「託児」の段階を見ると、乳幼児の世話支援の面でモデルとなる都市の建設を全力で推進する計画で、託児所に預けられる3歳以下の乳幼児を対象に年間600元(約1万2000円)の補助金が支給される。

楊副主任はこれらの育児支援政策について、「実施後、フフホト市で育児する家庭には、最高で約11万~12万元(約220万~240万円)の補助金が支給される。段階的に補助金を支給するのは、財政の負担を緩和することも考慮されているが、市党委員会や市政府の育児に対するポジティブな姿勢と複数の子供がいる家庭を継続的に支援したいという思いの表れでもある」とした。

既婚者の陶金さん(32)は、子作りをするか迷っていたものの、この政策が発表されたことを知って「育児支援の補助金で、育児に必要な全ての費用を賄えるわけではないものの、とても心強く感じた」といい、「今後さらに包括的な政策が打ち出されると信じている」と話した。

中国国家統計局が1月17日に発表したデータによると、2024年の中国の出生数は954万人で、2023年に比べて52万人増加した。2017年から2023年までは7年連続で減少していた。

フフホト市でも同様の状況が見られる。フフホト市衛生健康委員会によると、2023年の同市の出生数は2万人で、人口1000人当たりの出生数を示す出生率は5.58‰、人口の自然増加率は-0.76‰だった。楊副主任によると、2019年から2023年までの5年間、フフホト市の出生数は減少の一途をたどっていたものの、2024年に増加に転じたと言い、「当市にとっては自信となった」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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