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17日、香港メディア・香港01は1950年代から現在に至るまでの中国における航空エンジン開発の歩みについて紹介する記事を掲載した。写真は中国の航空エンジン。
2025年3月17日、香港メディア・香港01は1950年代から現在に至るまでの中国における航空エンジン開発の歩みについて紹介する記事を掲載した。
記事は、中国中央テレビ(CCTV)がこのほど、先進民間用ターボシャフトエンジン「AES100」の高高度模擬試験初公開の報道を行った際に、中国の航空エンジン開発の歴史を振り返ったとし、その内容を紹介した。
まず、1949年の建国当初は航空産業の基盤は脆弱で、技術向上を図る最速の手段は「模倣」だったとし、1954年にソ連製航空エンジン「M-11」の模倣製造が始まったと紹介。当時の中国にはM-11を製造するための専用工具が不足しており、技術的遅れと粗末な設備の中で技術者らが「手作業でのやすりがけ」「油石研磨」といった原始的な手法で製造に挑み、7カ月余りの奮闘の末、同年8月に試作に成功したと伝えた。
また、60〜70年代には技術封鎖の壁に直面して模倣依存からの脱却が急務となり、国産化に向けた動きが本格化していったことにも言及。84年には国産ターボシャフトエンジン「玉龍」の研究が始まったが、当時の研究所では計算能力が非常に低く、紙テープに保存したデータを「竹かごで運び、人力で照合」するという現代では考えられないような苦労を重ねたことを紹介した。
記事はその上で、先人の苦労の積み重ねを経て独自開発に成功した1000kW級ターボシャフトエンジン「AES100」について、高効率、低燃費、長寿命、高安全性を実現し、国際水準に到達したと紹介。「建国以降、技術者は模倣から自主開発という進化を遂げ、今や『中国の心臓』はさらに強力に脈打つようになった」と評した。(編集・翻訳/川尻)
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