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中国の武当山には毎年外国人3万人が訪れ、カンフーを学んでいる。
湖北省の武当山において伝承される武当太極拳「三豊派」の第16代伝承人の一人である米国人のジェイク・ピニックさんは、「今日、外国人369人が僕のサイトにアクセスして、武当カンフーを見学した」と流ちょうな中国語で話した。ジェイクさんが武当の武術を学ぶようになって、今年で15年目を迎えた。湖北日報が伝えた。
武当山の文化は世界でも広く知られている。明代の永楽年間(1403-1424年)に大規模な再建が行われた武当山の古建築群は600年以上の歴史を誇り、1994年にユネスコの世界遺産に登録された。
武当山に現存する古建築の面積は2万7000平方メートルで、各種の貴重な文化財は7149件となっている。うち、南岩宮は「断崖絶壁の上にある故宮」と言われている。武当山最高峰の天柱峰に建つ金殿は「武当山の宝」と言われ、殿内の長明灯の炎は600年以上燃え続けている。
山の麓では現代テクノロジーと伝統文化が融合し、1000年以上の歴史を誇る文化が今でも生き生きとした活力を放っている。
「太極之夜」ストリートでは、観光客は無形文化遺産のパフォーマンスや特色あるグルメ、ミュージックバー、文化的な雰囲気漂う民泊施設、幸福を祈る縁日などを楽しむことができる。
「問道武当」デジタルホールでは、問道武当CAVEパノラマ体験劇場や十三式太極拳体験といったさまざまなテーマの没入型文化体験が提供されており、観光客は武当文化の魅力を全方位的に体験することができる。
「お座りください」「お茶をどうぞ!」。武当山の麓にある部屋では11日、ジェイクさんが慣れた手つきで、湯を沸かし、湯飲みを温め、茶葉を入れ、茶を注ぎ、客をもてなしていた。
ジェイクさんは「初めは単に武当カンフーを学びたくて中国に来た。20歳だった2010年、米国のイリノイ州から武当山に来て太極拳を学び始めた」と振り返る。
そして、「でも、だんだん理解が浅いと感じるようになった。文化を学ばなければ、単に動きをまねるだけになってしまう。武術を学ぶと、体がどんどん変わっていくが、それでは単なる運動に過ぎず、そこに魂は宿っていない。そこで、武当の文化や伝統音楽も学ぶため、ここに残ることにした。学べば学ぶほど、中華文化は本当に奥深いと感じる」と語る。
ここ10年以上の間に、ジェイクさんは自身のサイトやソーシャルメディアのアカウントのショート動画、ライブ配信などを通して、多くの外国人に武当山や武当の文化を伝え、「縁結び」をしている。
ベルギー人のモリオンさんもその一人で、2020年にネットを通して武当山で武術の練習をしているジェイクさんの動画を見て学び始めたのだという。そして、2023年に武当山にやって来て、3カ月学んだほか、第7回武当太極拳国際親善大会に出場して銅メダルを獲得した。そんなモリオンさんは今年も武当山に来る計画を立てているという。
ジェイクさんは「武当山発の『中国テイスト』を世界に伝えたい。武当武術を教えるほか、中国の『国学』関連の書籍の翻訳もして、武当文化や中華文明を広く発信している」と話す。
武当太極拳を代表格とする武当文化を世界の150カ国・地域の1億人以上が学び、毎年外国人約3万人が武当山にやって来て「カンフー」を学んでいる。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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