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18日、紅星新聞は中国自動車工業協会が週間販売台数ランキングの発表を停止する提案書を発表したことを伝えた。写真は深セン。
2025年3月18日、中国メディアの紅星新聞は、中国自動車工業協会が業界の健全な競争を維持するため、各企業の週間販売台数ランキングの発表を停止し、断片的で誤解を招く情報による市場の混乱と干渉を軽減するよう求めた提案書を発表したことを伝えた。
中国自動車工業協会はSNS・微信(ウィーチャット)の公式アカウントを通じて、「近年、一部の企業が頻繁に発表している週間販売台数ランキングが市場のルールに沿っておらず、根拠となるデータも不明なことから、誤解を招き、市場の秩序を乱し、内巻きの競争を加速している」として、業界の健全かつ質の高い発展を維持するため、「企業データ発表のルールに関する提案書」を発表した。
提案書では大きく分けて二つの件に関して言及されている。一つ目は「データ発表のルールの明確化により、業界への信頼度を維持すること」で、各企業が独自に週間販売台数ランキングを発表することを停止し、断片化された情報で表面的な解釈を生むことを避け、ミスリードによる市場への干渉を減少させた上で、自動車業界のルールにのっとった経営データ(月、四半期、年度)を発表することで、業界の健全かつ秩序ある運営を相互保障することを呼びかけた。
二つ目は「良性の競争を呼びかけ、不当な宣伝を根絶すること」で、「企業の宣伝活動は経営努力の成果を凝縮したものであるべきで、宣伝の内容も企業自身の技術革新や製品の新しさ、アップグレードされたサービスに関するものであるべきだ」とした上で、使用感の対比やランキングの順位などの内容公表を避け、それらを通じた悪性の競争を促すような行為を禁止し、「データ競争」から「サービスとコストパフォーマンスの競争」の業界へと変化を推し進めることを提言した。
中国自動車工業協会は提案書の内容について、業界各社のほかに、週間販売台数ランキングの発表に関わった第三者機関にも呼びかけ、主体的かつ積極的に業界の技術の進歩やグリーン化などの成果を伝え、市場のブームを理性的に見てもらえるようリードし、短期的なデータの改ざんなどの不正行為ではなく、正しい原動力による業界の発展を模索し、共同で清く正しい業界環境を運営し、業界の発展につなげようとの考えを示した。
記事は「自動車の週間販売台数ランキングについては業界内で多くの疑問の声が上がっている」として、23年3月に理想汽車(Li Auto)が始めた週間販売台数ランキングの発表に、蔚来汽車(NIO)の馬麟(マー・リン)広報担当副総裁や吉利汽車(Geely)を傘下に持つ浙江吉利控股集団の楊学良(ヤン・シュエリアン)上級副総裁、小鵬汽車の何小鵬(ホー・シャオポン)最高経営責任者(CEO)など各社幹部から反対の声が上がったことや、蔚来汽車の共同創業者の秦力洪(チン・リーホン)氏などが、第三者機関が発表する週間販売台数ランキングのデータの正確さと正当性に疑問を表明していることを紹介した。(翻訳・編集/原邦之)
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