2025年3月19日、中国メディアの極目新聞は、湖北省武漢市で建設された高層マンション120戸がわずか発売からわずか2時間足らずで売れたと報じた。

記事は、湖北省武漢市武昌区の楊園南路にあるマンションの販売センターを訪れたところ、家族連れの購入希望者であふれており、商談スペースでは6〜7組が購入契約書にサインする様子が見られたと紹介。1日平均100組の客が見学や購入契約に訪れているとセンターの担当者が語ったことを伝えた。

また、マンションの販売責任者が「このマンションは専有面積が広く、昨年12月の販売開始以来ずっと売れ行きが好調。14日に販売開始した120戸は1時間半で売り切れ、売上額は2億元（約40億円）に達した。おそらく来月にはマンションの全戸が完売するだろう」と紹介したことを伝えている。

その上で、このマンションの好調な売れ行きは同市の不動産市場回復を示す一例に過ぎないとし、国家統計局武漢調査チームが発表した今年2月の同市における新築マンション販売量が、前月比32．2％増、前年同月比41．7％増の大幅増になったことを紹介。中古マンションの販売量も前月比では減少したものの、前年同月比では56．4％増と大幅な回復を見せたとした。

記事は、中国指数研究院（華中）市場研究センターの李国政（リー・グオジョン）主任が「現在、市場が3〜4月のかき入れ時にあって、不動産会社の販売ペースが加速している。その中で、良質な住宅の建設が加速しており住宅商品のアップデートが促進されている。今後の市場動向については、政策のさらなる実施効果、マクロ経済環境の変化、消費者の信頼感などの要因に注目する必要はあるが、中心部で住宅の買い替えニーズが有る購入者にとっては今がチャンスと言えるだろう」との見解を示したことを伝えた。（編集・翻訳/川尻）