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中国の有名火鍋店・海底撈で男性客が鍋の中に小便をしているような動画が拡散し、物議を醸した問題で、海底撈による補償をめぐって友人同士でもめる事態に発展している。
中国の有名火鍋店・海底撈で男性客が鍋の中に小便をしているような動画が拡散し、物議を醸した問題で、海底撈による補償をめぐって友人同士でもめる事態に発展している。中国メディアの大河報が18日に伝えた。
問題となった動画には、男性客がテーブルの上に靴のまま上り、中央の鍋に向かって放尿するような様子が映っていた。その後、現場が海底撈の上海外灘店であると特定され、上海市公安局黄浦分局が当事者とみられる17歳の少年2人を拘束した。
これを受け、海底撈は2月24日から3月8日に騒動のあった店で食事をした4109人の顧客に対して、当日の飲食代を全額返金し、さらにその10倍の額を補償金として支払うと発表した。ところが、この補償金をめぐって思わぬトラブルが起こった。
大河報によると、陳(チェン)さんは事件当日に同店で友人4人に食事をごちそうし、事件後に海底撈から5600元(約11万5000円)の補償金を受け取った。しかし、友人らはこの補償金を全員で分けるべきだと主張したという。
陳さんによると、友人らは「食事をした全員がリスクにさらされたのだから、全員がこのお金を受け取る権利がある。ごちそうすることと補償金を平等に分けるのは別の問題だ」と訴えたというが、陳さんは「飲食代は自分が支払い、海底撈と補償に関する契約を結び、手続きしたのも自分」と分けることに抵抗感を抱いているという。
陳さんはこの件を自身のSNS上で説明し、「本当に分けるべきだろうか?分けなければ友人関係にひびが入りそうだし…」とネットユーザーらに意見を求めた。すると、「補償は当日食事をした全員に対する謝罪であり、全員に分配されるのが筋」との声がある一方、「支払った人が受け取るべき。支払い時に割り勘にしなかったのに補償金だけ割り勘にするのはおかしい」との声や、「親しい友人なら関係維持のために分けてもいい。そうでないなら分けなくてもいいと思う」との意見も寄せられたという。
陳さんは当初、丸く収めるために1人1000元(約2万円)ずつ分けることも考えていたというが、寄せられた意見では「分ける必要はない」との声が多かったため、分けないことに決めたという。陳さんによると、友人らは一緒に食事をしたり、マージャンをしたりするだけの間柄で、「特に親しい友人というわけではない」とのこと。
これについて法律に詳しい専門家は「補償を受け取った顧客には、同席した友人にそのお金を分け与える義務はなく、分配しなくても法的に問題ない。補償金はごちそうした人が受け取るべきもの」との考えを示す一方、「ごちそうした人にはこの補償金をどのように処理するかを決定する権利がある」とも言及。また、「ごちそうすることは『好意による便宜の提供』に当たるため、もし同席した人がこの食事によって健康を害し、かつ、ごちそうした側に重大な過失があった場合は、この補償金で同席者に適切な補償を行うことも考えられる」と述べた。(翻訳・編集/北田)
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