中国・四川省自貢市の学校で、窃盗犯（空き巣）が「お前のパンはまずい」とのメモを残す事件があった。封面新聞など複数の中国メディアが19日に報じた。

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記事によると、今年1月6日、同市の学校で教師の劉（リウ）さんから「職員室に置いていたノートパソコンが盗まれた」と警察に通報があった。現場検証の結果、犯人は夜間に学校の正門をよじ登って侵入し、ノートパソコン1台、携帯電話1台、現金およそ90元（約1800円）を盗んでいたことが確認された。監視カメラに犯人の姿は写っていたものの、マスクなどで顔を隠し、服装にも特徴がなかったため、特定はできなかったという。

さらに2月15日にも、同じ学校の別の教師が再び警察に通報した。今度は、教員の宿舎で窃盗被害が発生。犯人は夜間に塀を上って校内に侵入し、果物やスナック菓子などを盗んだ。さらに、現場には犯人が食べかけで置いていったパンと共に「お前のパン、マジでまずいな！」と書かれたメモが残されていた。

警察は監視カメラの映像などから1月の事件と同一犯の可能性が高いと判断。付近のパトロールを強化するなどしていたところ、2月21日午前に付近をうろつく不審な男を巡回中の警察官が発見。過去の犯行映像の窃盗犯と特徴が一致していたことから職務質問を行うと、男は自らの犯行を認めたという。

警察の調べによると、拘束された18歳の周（ジョウ）容疑者は2024年12月末から25年2月21日の間に同校に計6回にわたって侵入し、現金数百元、ノートパソコン、携帯電話、スマートウォッチ、スナック菓子、果物などを盗んでいた。周容疑者は「金に困ったときに学校に侵入して盗んでいた」と話し、2月15日の犯行については「パンを食べたがマズかったため（感想を書いた）メモを残した」と供述しているという。（翻訳・編集/北田）