台湾メディアの中時新聞網によると、台湾では最近になり、SNSに寄せられた「日本を訪れる台湾人客のマナーが低下しており、日本人の反感を買っている」と主張する投稿が注目され、賛否両論のコメントが寄せられている。投稿者は日本在住7年と自己紹介し、新型コロナウイルス感染症に関連する規制が緩和されてからの「リベンジ日本旅行」について、マナーの悪さが特に目立つとした。

最初の投稿者はまず、「日本を旅行する皆さん、台湾の悪習を持ち込まないでいただきたい」「最近では本当に台湾鯛（「台湾の雑魚」のニュアンス）が大量に、日本に送り出されている」などと論じ、さらに「中でも三つの悪習には言葉も出ない」と主張した。

まず一つは、歩いている途中で急に立ち止まり、後ろの人の通行を妨害することと指摘した。投稿者は「調べものをしたいならば、道の端に寄れないのか」と嘆き、台湾ならばよくある状況も、日本では許されないとの考えを示した。

次に、台湾人は電車に乗ると、全員がドア付近にまとまって立つ癖があると指摘。「電車の乗り方が分からないなら、おとなしくツアーに参加してバスで移動するように」と主張した。最後は、店のルールを守らないことで、自分で食器を片付けることになっている店でも、食べ終わった台湾人が食器をテーブルの上にそのまま置いて立ち去る光景をよく見るという。

投稿者は、上記の行為を中国人（大陸人）のせいにするのはやめてほしいと論じ、明らかに台湾なまりで話しているので台湾人と分かると指摘し、「日本人が台湾人観光客に対して反感を持ち、態度がどんどん悪くなっているのも無理はない」と主張した。

この投稿は大きな反響を呼び、多くの人が自分の体験に基づいて「コンビニで列に並ばない問題も深刻だ」「京都の人たちはすでに台湾からの観光客にかなり嫌悪感を抱いている。歩くのが遅いのはまだしも、横に並んでのろのろ歩くのが好きで、自転車に乗っている人や急いでいる人の邪魔になっている」「最初の点は本当に共感できる。以前、台湾人観光客が突然立ち止まり、後ろの日本人がぶつかってしまったのを見たことがある」「日本で働いて４年目になるが、台湾人のマナーは本当に落ちてきた。特にコロナ後のリベンジ旅行で来た観光客だ」といったにコメントを寄せた。

一方で、反論も多く寄せられた。このような行動は日本人にもよく見られるとして「東京だけでも何度も行ったが、地元の人でも前を見ずに歩いたり、信号無視やポイ捨てをする人が山ほどいる」「自分も日本に長く住んでいるが、あなたの言っていることは日本人もよくやっている」「日本に４年住んでいるが、最初の点は本当だ。しかし２つ目と３つ目については日本人もよくやっている。なぜわざわざ台湾人だけを非難するのか理解できない」「日本の礼儀文化はとっくに失われ始めている。この1、2年は日本に行っても、もはや誰もそんな伝統的な美徳なんて気にしていない」「日本人が台湾で地下鉄に乗る時も大声で騒いでいる」といった反論が寄せられた。（翻訳・編集/如月隼人）