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少年サンデー編集長が「『名探偵コナン』の軸はあくまで蘭ちゃんと新一のラブコメだと思っている」と語り、中国のネット上で物議を醸している。
2025年3月19日、カドカワが運営するダ・ヴィンチWebに少年サンデー編集長・大嶋一範氏へのインタビュー内容が掲載され、その回答が中国のネット上で物議を醸している。
インタビューによると、大嶋氏は14年に「名探偵コナン」の担当となり、原作者の青山剛昌氏との打ち合わせを重ねた上で先々の展開を知ったという。大嶋氏は「あ、これは絶対に漏らしてはいけないものだ…!」と不安な日々を過ごしたと話した。
また、大嶋氏は「名探偵コナン」は大まかに事件の発生、展開、解決が3週間のサイクルで回るようになっているため、3週回に1回、トリックや動機について青山氏と打ち合わせをしているとし、「よく勘違いされるのですが、原作『名探偵コナン』にトリックメーカーさんはいないんです。基本的に青山先生がお一人で全部考えていて、編集者はトリックのアイデア出しのお手伝いをしているという感じですね」と述べた。
さらに、担当編集を務めて新たに気付いた「名探偵コナン」の魅力について、「長期連載なので、ある程度パターン化したものを繰り返しているという印象を持っている方もいると思うんです。ですが実際は、ものすごいスピードでストーリーが展開しているんですよ。私の印象としては、先生はキャラの関係の進展や、驚き、作品全体の謎が明かされていく凄く面白い部分をどんどんお描きになっていると感じます」と述べた。
加えて、「『この情報を将来出すために、こういう伏線を張って、ここで回収して…』ということを、すごく緻密にやられています。しかもあれだけ長いお話しでたくさんのキャラが出るのに、過去に描かれたことや情報を鮮明に覚えてらっしゃって執筆されているのは新鮮な驚きでした」と語った。
その上で、大嶋氏は「僕としては、黒ずくめの組織との戦いは、自分も大好きだけど本筋じゃないかもしれない、と思っているんです」とし、「『名探偵コナン』の軸はあくまで蘭ちゃんと新一のラブコメで、それを盛り上げるべくさまざまなキャラクターや事件があるという作品なんじゃないかと思っています」と話した。
このインタビュー内容が中国のSNS・微博(ウェイボー)で紹介されると、「その通り!間違いない!新蘭(工藤新一と毛利蘭)こそが『名探偵コナン』の中心であり、主軸なんだよね」「他の人が聞いたら『え、そんな解釈あり?』って思うかもしれないけど、ずっと見てきたファンからしたら『やっぱりね』って感じじゃない?」「『名探偵コナン』はずっと『恋愛推理漫画』だよ。恋愛が前提にあって、その上で推理がある。主人公カップルの新蘭が主軸なのは当然でしょ」「本筋は日常推理と新蘭の恋愛。蘭が登場しない話でも、作者はわざわざ新一が蘭を思い出すシーンを描いているし」と、大嶋氏の考えに賛同する声が寄せられた。
一方で、「現実はコ哀(江戸川コナンと灰原哀)派と新蘭派の戦争状態」「これって推理漫画じゃないの?いつの間に恋愛コメディーになったの?」「毎話モブキャラが死んでいく恋愛アニメ。モブキャラがかわいそうすぎる」「物語の始まりはどう考えても新一がジンに毒薬を飲まされる場面だっただろう」「恋愛するのは勝手だけと、人を殺しまくるのはやめてくれない?」「つまり、このアニメの推理や黒ずくめの組織の要素を否定するってこと?そんなの恐ろしすぎる」など、同作の本筋やカップリングについての意見もあった。(翻訳・編集/岩田)
少年サンデー編集長「コナンの本筋は“黒ずくめの組織との戦い”ではない!?」https://t.co/imCuoKF2aI
— ダ・ヴィンチWeb (@d_davinci) March 19, 2025
本日発売号で創刊66周年を迎えた「週刊少年サンデー」。
現編集長・大嶋 一範さんにロングインタビューを行いました!
前編は『名探偵コナン』担当時代などを振り返っています。
後編は明日公開! pic.twitter.com/PVH9UwXj7y
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