「アメリカンを注文してラテを渡されてもお許しを」、上海のカフェの張り紙が話題に―中国

人民網日本語版    2025年3月26日(水) 7時30分

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「アメリカンを注文してラテを渡されてもお許しを」という上海のカフェの張り紙が話題になっている。

「アメリカンコーヒーを注文したのにカフェラテを渡されてもお許しください。スモールサイズを注文したのにビッグサイズを渡されてもとがめないでください」と書かれた上海市内のカフェのカウンターの貼り紙が話題になっている。人民日報が伝えた。

上海市浦東新区洋涇コミュニティー文化活動センターにあるカフェ「記憶カフェ」のスタッフは主に軽度認知障害の高齢者とコミュニティーのボランティアだ。これらの高齢者はコーヒーを入れたり接客をしたりすることで、脳に刺激を与え、認知障害を予防したり、進行を遅らせたりできるほか、自信を高めたり、やりがいを感じたりすることにもつながっている。このカフェは軽度認知障害の高齢者の社交の場となっているほか、社会が認知障害の高齢者に関心を示す窓口ともなっている。1杯のコーヒーに多くの人のやさしさが詰まっている。

中国でも高齢化が加速し、平均寿命が延びるにつれて、認知症の高齢者が増加の一途をたどり、個人や家庭、社会への負担が高まり、人々の暮らしと直接関わる重要な問題となっている。中国国家衛生健康委員会を含む15当局が共同で発表した「老年期認知症に対応する国家行動計画(2024~2030年)」は、健全な老年期認知症予防・抑制体系を構築し、老年期認知症の発生を減らす、または進行を遅らせ、高齢者の暮らしの質を高め、健康な高齢化実現を促進することを目標に掲げている。

認知症の高齢者の背後には、悩みを抱え、不安に感じている家族がいる。老年期認知症への対応は、系統的なプロジェクトで予防やスクリーニング、診療、リハビリ、介護などが一つとなった予防・抑制体系を整備する必要があるほか、さらに多くの力を動員して、高齢者を尊重し、理解を示し、受け入れ、関心を示す社会の雰囲気を作り出し、共に高齢者の「記憶」を守る必要がある。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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