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中国・安徽省安慶市の病院で抜歯をした34歳の女性が転落死する事件があった。
中国・安徽省安慶市の病院で抜歯をした34歳の女性が転落死する事件があった。
中国メディアの九派新聞によると、女性は17日、安慶市立病院の11階から転落して死亡した。事件前、女性は12日に同病院で抜歯をした際、間違った歯を抜かれたと主張する動画をSNSにアップしていた。
女性によると、担当医は本来抜くべき歯の隣にある健康な歯を誤って抜き、その後、抜いた歯を無理やり戻そうとした。この処置のせいで女性の顔は腫れ、歯茎から出血が続き、痛みで食事もできない状態になったという。女性は、病院側に何度も苦情を申し立てたものの適切な対応が得られないと主張していた。
事件後、同市衛生健康委員会の関係者は、「病院内ではこの担当医について外来業務を3カ月間停止する処分を下した。これは病院側と患者家族との話し合いの中で出された案だったが、あくまで病院内部の処理の結果であり、社会には公表されていない」とした。また、女性の転落死について「最終的な調査結論や処理結果はまだ出ていない。処理が終わったらウェブサイト上で公表する」と説明した。
死亡した女性の兄は「医師が処分されたということについては知らない。誰も私たちに話してくれなかった。担当医からの謝罪は受けていないし、姿を見せてもいない」としながらも、「病院側とは和解が成立しており、具体的な内容については明かせない。妹の遺体は今もまだ葬儀場にある」と語ったという。
なお、女性の死が自殺なのか、あるいは事件・事故なのかについては明らかにされていないが、女性は死亡する当日、SNSで自殺をほのめかすような投稿を行っていたという。
中国のネットユーザーからは「これで終いか?」「たった3カ月の停職」「3カ月の有給休暇みたいなもんだ」「(担当医にとっては)痛くもかゆくもない」「またこうやってうやむやにするつもりか」「(女性が病院側に)謀殺された可能性は本当にないのだろうか?」「和解成立って…」「(家族の)意図としては、『ある程度納得する賠償が得られた。皆さん関心を寄せてくださってありがとう』ということか」「公平と正義はどこに?」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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